チームおもだかやの舞台は躍動感にあふれていた件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

八月納涼歌舞伎を観てきました。


第三部の『新・水滸伝』です。

夜の部で、6時開演9時5分終演、途中、30分休憩が1回あって、2時間半の大作でした。
でも、まったりしてないんですよ。
展開がスピーディーで、殺陣もキレッキレだし、アクロバティックな見せ場が次々と出てきて、役者さんたち皆さん走ってるし(寿猿さんだって小走りしてた)、なんだか忙しい舞台でした。

物語は、とってもシンプルなんですよね。
「○○、実は△△」みたいな複雑要素は皆無なんです。
ストレートに正義!を訴えてきます。
みんなの幸せのために、『替天行道』~天に替わって道を行く! 
うんっ、分かりやすいっ!

でもね、登場人物の名前が林冲とお夜叉の2人しか覚えられなかった…。
登場人物が多いので、事前に配役を頭に入れておこうと思ったのですが、予習の段階で挫折しました。う、う、うー、役名の漢字が読めない…。
その読めない漢字を、ここに書きたくても変換できない…。

…なので、ほぼ役者さんの名前で物語を理解しました。
名前は分からないけど、梁山泊の親分の中車さん、名前は分からないけど、林冲の昔の教え子の団子さん、名前は分からないけど、恋仲の猿弥さんと笑也さんとね!

歌舞伎っぽくないシンプルな舞台装置に、グレースケールのみのダイナミックな照明、アジアン風味を効かせたモダンな音楽(作曲は加藤和彦さんでした!)、そこで、しっかりと見栄を切る隼人さん! 素敵!
殺陣が始まっても気絶しませんでしたよ!

猿翁さんが創った「新しい伝統」を、ひたむきに継承しようとする、若い人たちのエネルギーにあふれた舞台でした。