魔法がスゴイと思ったけど、日本には妖術があったと気付いた件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

歌舞伎座で『鳳凰祭四月大歌舞伎』昼の部を観てきました。

夢枕獏・原作、市川猿之助・脚本 演出の『新・陰陽師ー滝夜叉姫』です。

将門は巳之助さん、その妹の滝夜叉姫は壱太郎さん、将門の客人、興世王(おきよおう)は尾上右近さん、これが悪役チームね。
将門の旧友だけど、帝の命を受けて討伐に行く俵藤太が中村福之助さんで、その想い人、桔梗の前が児太郎さん、そして安倍晴明は隼人さん、親友の博雅は染五郎さん、その善玉チームに加勢する大蛇丸が鷹之資さんなどなど、若い役者さんたちがワラワラ登場して、それだけで心踊る舞台でした。
忘れてはいけませぬ! 安倍晴明に敵対する妖しい陰陽師の蘆屋(あしや)道満が猿之助さんです。若手の引き締め役…?

感染防止のためのさまざまな制約が解けて、舞台はとても華やかになりました。
村人も、捕り手も、妖怪狐も、ムカデも、いーっぱい登場して、大活躍します。
役のつかない日々を耐え、歌舞伎から離れることなく、鍛練怠らず、皆さん♪立派!

そして、歌舞伎のおもしろ演出が次々と繰り出されましたよ。

先日、ハリポタ舞台での魔法に驚いたことをブログに書きましたが、よく考えたら、パタンと人が消えたり現れたり、着ているものが一瞬で変わったり、ボッと火が付いたり、そして人が宙に浮かんだり…、こういうのって歌舞伎では、いつもやってる演出でしたよね。

だけど、ハリポタは照明が効果的に使われていて、絶対にネタバレしないのです。
歌舞伎では、黒衣さんが出てきてごちょごちょしてるから、何か始まるぞ!って分かっちゃうでしょ。
「だんまり」なんて、今は真っ暗やみですよーと、演技で表現するわけで(これがホントの暗黙の了解?)、楽しみ方が違うのね。

陰陽師でも、照明の工夫はちょっとあって、誰もいないところが明るくなって、そっちを見てたら、違うところから道満が現れて、なんてのもありました。

私は騙されやすいお婆さんなので、将門の生首が巳之助さんにそっくりで、よく出来てるなーと、双眼鏡(野鳥観察用に購入したものです)で見ていたら、いきなり喋りだして、えっ!と声が出るくらい驚きました…(((^_^;)

やっぱり歌舞伎は楽しい♪♪♪

⤵️歌舞伎座新開場十周年で、新しい緞帳です。
⤴️幕間にお弁当を食べるのも楽しい♪♪♪
豪華幕の内でも、海苔弁でも!