10年ぶりの寒さ!という日に、壽初春大歌舞伎を観てきました。

歌舞伎座新開場十周年だそうです。
というか、コロナ禍前のことと、記憶がごちゃごちゃになっています。
昨年末から、歌舞伎座の感染防止策はずいぶん緩和されて、幕間いに客席でお弁当を食べることもオッケーになりました。
めでたい焼きもね♪
大向こうも解禁されたのですが、「大向こうエリア」という、アクリル板で囲った中から声が聞こえてくるのは、ちょっと臨場感に欠けました。
すべてが元に戻ってほしいですね。
一部の『卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし)』が華やかで、ボーッとなっちゃいましたよ。
キレッキレのダンスも楽しいですが、ゆら~りゆらりと、全ての動線が弧を描いて、引力を感じさせない日本舞踊にも心奪われますね。
それから『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』での、愛之助さんの娘姿の美しいこと! そして鈴をふるような声! そのあと正体を表した変貌ぶりの面白さ!
今のところ、今年の1位です。
二部の『人間万事金世中(にんげんばんじかねのよのなか)』は、大河ドラマで人気を得た彌十郎さんが、ケチで強欲な主人公を演じる喜劇です。妻役の扇雀さん、娘役の虎之介さんのふっきれたコメディエンヌ(歌舞伎役者でもそういうのかな?)ぶりが痛快でしたよ。
ランチは、その彌十郎さん監修の「強欲御膳」にしました。