1月はもうすぐ終わるけど、歌舞伎座はまだお正月気分だった件 | 笛吹きの備忘録

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おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
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10年ぶりの寒さ!という日に、壽初春大歌舞伎を観てきました。

歌舞伎座新開場十周年だそうです。
もう、前の歌舞伎座のことは忘れてますね。
というか、コロナ禍前のことと、記憶がごちゃごちゃになっています。

この裏手に、赤い毛せんを敷いた床几が並べてあって、そこに座って、幕見席の順番待ちをしたことが、はるか昔に思えるんです。ほんの3年前のことなのに…。

昨年末から、歌舞伎座の感染防止策はずいぶん緩和されて、幕間いに客席でお弁当を食べることもオッケーになりました。
めでたい焼きもね♪

大向こうも解禁されたのですが、「大向こうエリア」という、アクリル板で囲った中から声が聞こえてくるのは、ちょっと臨場感に欠けました。
すべてが元に戻ってほしいですね。


一部の『卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし)』が華やかで、ボーッとなっちゃいましたよ。
キレッキレのダンスも楽しいですが、ゆら~りゆらりと、全ての動線が弧を描いて、引力を感じさせない日本舞踊にも心奪われますね。

それから『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』での、愛之助さんの娘姿の美しいこと! そして鈴をふるような声!  そのあと正体を表した変貌ぶりの面白さ!
今のところ、今年の1位です。

二部の『人間万事金世中(にんげんばんじかねのよのなか)』は、大河ドラマで人気を得た彌十郎さんが、ケチで強欲な主人公を演じる喜劇です。妻役の扇雀さん、娘役の虎之介さんのふっきれたコメディエンヌ(歌舞伎役者でもそういうのかな?)ぶりが痛快でしたよ。

ランチは、その彌十郎さん監修の「強欲御膳」にしました。
すき焼き、和牛ステーキ、数の子など、ぜ~んぜんケチじゃない、贅沢弁当でしたよ。