「いくさ」はお芝居の中だけにしてほしい | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

歌舞伎座に行く途中、電車内ビジョンで、ロシアのウクライナ軍事侵攻を知りました。

槍でも、刀剣でも、弓矢でもなく、ミサイルです…。



今月の歌舞伎座第二部は『義経千本桜』の二段目から渡海屋(とかいや)の場と大物浦(だいもつのうら)の場です。

源氏と平家が、弓矢と槍と刀で戦うお話…。



片岡仁左衛門さんが平知盛を演じるのですが、これが「一世一代にて相勤め申し候」、つまり仁左衛門さんの知盛はこれが最後なのです。
なので、気迫! これに尽きます。
観てるだけなのに、富士登山したぐらい(登ったことないけど…)疲労困憊しましたよ。

そして幼い安徳帝を、中村梅枝さんのご子息、小川大晴(ひろはる)くんが演じていて、声もしっかり出ているし、落ち着いてるし、何も心配いらないのに、勝手にハラハラして、さらに疲れました…。

疲れを癒すには…、
文明堂カフェのカステラフルーツサンドですね♪

呑気な時間を過ごしました。

安徳帝は「永々の介抱はそちが情け。今また麿を助けしは義経が情けなれば、仇に思うな」と、知盛に言うのですよ。
こんなちっちゃな子でも、これだけのことが言えるのです。
世界は情けをかけあって成立しています。
国連さん、がんばって!

歌舞伎座の横に小さな稲荷神社があります。
この歌舞伎稲荷神社の二の午祭りに合わせて、2月の歌舞伎座界隈には、地口行灯があちらこちらに飾られています。

地口ってことわざをもじったダジャレのようなものらしいです。
この行灯には「とんで湯に入る夏の武士」と書いてありました。

江戸時代は、こういうシャレの競い合いをしたのだとか…。
こういうので、戦争も止められないかな…。