歌舞伎座に行く途中、電車内ビジョンで、ロシアのウクライナ軍事侵攻を知りました。
槍でも、刀剣でも、弓矢でもなく、ミサイルです…。
今月の歌舞伎座第二部は『義経千本桜』の二段目から渡海屋(とかいや)の場と大物浦(だいもつのうら)の場です。
源氏と平家が、弓矢と槍と刀で戦うお話…。
片岡仁左衛門さんが平知盛を演じるのですが、これが「一世一代にて相勤め申し候」、つまり仁左衛門さんの知盛はこれが最後なのです。

なので、気迫! これに尽きます。
観てるだけなのに、富士登山したぐらい(登ったことないけど…)疲労困憊しましたよ。
そして幼い安徳帝を、中村梅枝さんのご子息、小川大晴(ひろはる)くんが演じていて、声もしっかり出ているし、落ち着いてるし、何も心配いらないのに、勝手にハラハラして、さらに疲れました…。
疲れを癒すには…、

文明堂カフェのカステラフルーツサンドですね♪
呑気な時間を過ごしました。
安徳帝は「永々の介抱はそちが情け。今また麿を助けしは義経が情けなれば、仇に思うな」と、知盛に言うのですよ。
こんなちっちゃな子でも、これだけのことが言えるのです。
世界は情けをかけあって成立しています。
国連さん、がんばって!
歌舞伎座の横に小さな稲荷神社があります。