また渋谷で観劇です。シアターコクーンで『天日坊』を観てきました。
昨日、ワイドショーで「ワクチンの効力期間は、オミクロン株に対しては1カ月くらいしかない」って、よく出てくるドクターが言ってたのよね。
私、3回目接種が1月21日なのでギリギリセーフ…。
今回は、XC席!
なので、妖艶な七之助さん、愛しきバカップル虎之介さん&鶴松さん、堂々たる獅童さん、そして勘九郎さんの迫力ある立回りも、たぁ~っぷり堪能できました!
これ、一応、歌舞伎なんですよね。
1854年、河竹黙阿弥が書いた『五十三次天日坊』という歌舞伎台本を元に、宮藤官九郎が脚色し、串田和美が演出しています。
「虚空雲(こくううん)座」という設定の小さな芝居小屋を、右に左に前に後ろに移動させての場面転換と、串田画とサインが入ってる背景幕に書かれた簡単な場面の説明、この二つで壮大な物語がとってもコンパクトかつスピーディーに進むのですよ。
そして気の効いたセリフの応酬もあれば、きっちり歌舞伎調の掛け合いもあって、笑ったり緊張したり、観客はけっこう忙しい…。
音楽はビッグジャズバンドの生演奏で、エレキベースとパーカッションの刻むリズムに、付け打ちもビミョーに絡み、終幕に向かってエネルギッシュにに盛り上げてくれます。
楽しかった!!!
ところで、劇場内の感染防止対策はマスクも検温も当たり前になってますが、会話の禁止はすっかり緩んできましたね。
スタッフさんが、お喋りしてる観客の近くで「会話はお控えください」のパネルを掲げて、さりげなく注意するのですが、客席はザワザワしたまんま…。
もっと有効な手段を考えたほうがいいんでない?
エンターテイメントなんだから、パネルで注意なんかじゃなく、ちょいとオシャレな演出を加えるとか…。