PARCO劇場で、猿之助と愉快な仲間たちの朗読劇『天切り松 闇がたり』を観たり聴いたり(朗読なのでね)して来ました。
日曜日の渋谷は人が大勢いましたね。
この中の何人かは無症状の感染者かもしれないな~とか思いつつ、3回目ワクチン接種した私は強気で出掛けたのでした!
主な出演者は、市川猿之助さんとその門下の翔乃亮さん、郁治郎さん、猿くん、そして中車さんと壱太郎さんなど、歌舞伎役者たちなのですが、拵えをしてなくて、皆さん、白シャツ姿なんですよ。
そして義太夫も三味線もないし、所作も最小限、もちろん踊りません。
声だけで、盗人やら、検事やら、女衒、花魁、役者に小説家など、さまざまな人物を表現するのです。
一人が二つか三つの役を演じ分けるのですが、ちょっと分かりにくい方もいましたね。
そのフォローに字幕が用意されていて、今、喋ってる役は誰それ、と出るのはナイス♪アイデア(苦肉の策とも…)でした。
だが、しかし、うっとりしたのは、女形の壱太郎さんですよ。
座り方をほんのちょっと変えるだけで、花魁になってしまうのです!
首の角度を変えるだけで、売れっ子の花魁から、病にたおれた薄幸の娘に!
市川猿くん演じる弟との、末期のやりとりには会場みんな(は、言い過ぎかな? 6割くらい…)が泣きましたよ。
これが「芸」なのね…としばし釘付けでした。
原作は、浅田次郎さんの天切り松 闇がたりシリーズの第1巻『闇の花道』で、シリーズは全部で5巻あるそうです。
壱太郎さんは、このシリーズを愛読していて、ぜひ第2巻もやりたい!とアフタートークでおっしゃってました。
やってほしいですねぇ~
もちろん、オトコマエな振袖おこんを!
ところで、歌舞伎役者ではなくて、アクション俳優の下川真矢さん、ダンサーの穴井豪さん、俳優の石橋正次さんとそのご子息の正高さんも出演されてるのですが、どういうご関係?って思いますよね。
実はね、2年前に⤵️こんな企画があったのです。
360度回転する劇場ですよ、スゴイッ! と思ったでしょ…。
でもね、新型コロナウイルス感染拡大で無期延期になってしまいました…。
新しい挑戦に胸ふくらませていた若手役者さんたち、落胆したことでしょうね。
しかも!その後の不要不急ってやつで、生きる術を失った方々も…。
若い役者さんや舞台スタッフがいなくなっては、演劇の未来が危ぶまれます。
というわけで、猿之助と愉快な仲間たちの活動が始まった…ということらしいです。
次は、こんな企画が!