映画『トーベ』を見てきました。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの物語です。
ムーミンのお話はシリーズになってて、九つあります。
ムーミン谷の住民たちは、みんな自分が大好きです。そして自由に生きてます。
これって言い換えればジコチュー!ですが、住民全員がジコチューだと、それなりに秩序が保たれちゃうから、ムーミン谷って、とっても不思議…♪♪♪
このキャラクターは、戦時下(もちろん第二次世界大戦ね)のフィンランドで誕生しました。
映画は、戦火から避難した防空壕で、遠く爆音を聞きながら、トーベが鼻デカの妖精(ムーミントロールね)を描くところから始まります。
そして戦後、芸術家を目指すトーベの挫折と成功を軸に、さまざまな愛が描かれます、女性どうしのね!
そこに、ムーミン谷のエピソードが見え隠れするんですよ。
たとえば、初めて女性どうしの愛を知ったトーベが「心のなかの秘密の部屋に竜を見つけた」って告白します。
それって、あの竜♪
短編集『ムーミン谷の仲間たち』に登場する「世界でいちばんさいごの竜」に違いありません!
竜はとても奔放で、ムーミンの心は嫉妬や独占欲に苛まれます。いろいろあって(そのいろいろは、原作を読んでね、あるいは映画を見てね)、ムーミンは竜を放してやります。
ひとつの愛が終わったのです。
情熱と自由の人♪トーベさん❤️
映画では、ミュージカルとなったムーミン物語で主役を演じる俳優が「どうしてムーミンは怒らないんだ?」とたずねます。
トーベの答えは「臆病だから…、愛を壊されたくなくて…」なんです…。
(写真は『TOVE』公式サイトから拝借しました)