血の通った芝居というのは、こういう親戚一堂でやってる芝居が語源なのかと思った件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!
母の着物をリメイクして、着る(ここ大事♪)ことを老後のミッションと決めました。

九月大歌舞伎の第一部『お江戸みやげ』と『須磨の写絵』を観てきました。

今日は千穐楽です。

今日まで、すでに観劇された方のブログをあれこれ拝見してきたので、予習は完璧!


まずは、絵看板をじっくり見比べましたよ。

亡くなられた鳥居清光さんは輪郭線が大胆だわ、穂束さんの絵の柔らかさとは違ってるわ、フムフム…と、独りごちる知ったかぶりお婆さんなのでした。

そして場内へ♪

今日はお天気が良くて、しかも涼しいからか、着物姿の方が多かったように思います。
失礼にならない程度にチラリ!  オペラグラスの調整してるフリして、帯の柄をクローズアップしてみたり…(^-^;
皆さん、素敵でした。

私は…、母が若いときに着てた羽織をリメイクしたワンピースで出掛けました。お供は国立劇場のクロゴちゃんです。

誰も、チラとも見てくれなかったけど…。


さて、お芝居ですが、復活した福助さん、勘九郎さんと芝翫さんの見事なオバサン振り、しっかりしてきた歌之助くん、おきゃんで可愛い莟玉さん、いなせな役もはまってる七之助さん等々、見せ所と思われる箇所はくまなくチェックしましたよ。

予習の成果ね!


そして感じたのは、丁々発止の台詞のやりとりの合間に、フワッと流れる優しい空気です。

そういうストーリーではあるのですが、役者さんたちの背景と相俟って、何かグッときました。

ここにいる人たちって、みんな家族なんですよね…。


最後に! 私のイチオシは、七之助さんが草履を脱いで座敷に上がる後ろ姿の真っ直ぐな足の裏です。