空想食品 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

子供の頃にカップラーメンならぬカップライスというものが作れないかと空想したことがある。その後、程なくしてそんな商品が開発されたとニュースで知り、先を越されたと小学生の私は悔しく思ったものだが、カップライスはさして人気も出ないまま、姿を見なくなったように記憶する。

 

最近、「カレーメシ」なるカップライスのシリーズの売れ行きが好調だと聞いてそんなことを思い出したのだが、どうやら自分は昔からいろんな食品のことを空想するのが好きだったらしい。

 

タイやインドのお寺での修行中に、「遣唐使 後は茶漬けを 食いたがり」という川柳のように、現地の食事が合わなくて苦しむということはなかったのだが、食事をする時に食の由来や食べ物について、あれこれ考えることは多かった。

 

こんな商品があったらいいのになと空想したのが、例えば以下のような品々。

 

・胡麻油や、有機卵や、上等な酢を使った、栄養価の高いマヨネーズ。商品名は「麻油濃酢」。

 

・身体に良いたくさんの種類の野菜を使った、グレードの高いミックスベジタブルの「これだけでベジタブル」。

 

・三大栄養素やミネラル、滋養も完璧で、それをご飯にかけるだけで一食分の栄養が摂れる「パーフェクトふりかけ」。

 

・味もおいしく、栄養のバランスも良く、塩分も多すぎず、化学調味料も使わず、値段も他のインスタントラーメンより高くない「ラスト・ベスト・パスタ」。

 

私が昔に空想したそんな商品の数々、「カレーメシ」同様に、今ならいくらでも実在しているのかも知れない。

 

 

 

 

                おしまい。

 

「ホームページ アジアの精進料理」もご覧ください

 

※お知らせ※

タイの高僧プッタタート比丘の著作の

三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳である、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、

並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」それぞれのPDF版を、
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