マレーシアのバス事故のニュースで、日本人を乗せたツアーバスがキャメロンハイランドに向かっていたと聞いて、その場所はタイのシルク王、ジム・トンプソンが謎の失踪を遂げた場所だなと思い当たった。
私がバンコクのお寺で修行中に読んだ、タイに関する当時の日本語書籍の中にはジム・トンプソン失踪事件のことがよく載っていて、スクンビットの古書店でこの事件を題材にした松本清張の「熱い絹」なども買ってみたし、セン・セーブ運河沿いにある「ジム・トンプソンの家」を黄衣のままで訪ねては、当時珍しかった日本人比丘として歓待して頂いたりしたものだ。戒律による立ち居振る舞いには十分気をつけながら。
おしまい。
※タイの高僧・プッタタート比丘の「仏教人生読本」「観息正念」PDF版を「ホームページ アジアのお坊さん 本編」上に公開しております。