法衣のクリーニング | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

遠方のお寺にお手伝いに行ったら、そこの役僧さんが法衣のクリーニング代が高いと嘆いている。何とかならないかとそこの住職に掛け合うのだが、住職はと言うと、自分は普通のクリーニング屋に出しているからとても安い、畳み方さえ伝えておけば大丈夫だ、何ならそこを紹介してやろうかと言って、役僧さんの訴えに取り合わない。

 

私は以前、住職がそのクリーニング屋さんにおかしな畳み方をされたと言って憤慨していたのを覚えているのだが、住職自身は忘れているようなので、余計なことは言わないことにした。

 

ついでに言うと、その役僧さんが法衣を出している法衣専門のクリーニング屋さんは地方まで法衣を取りに来たり届けたりしてくれる代わりに値段も高い大手のお店だということも、私は知っている。

 

私自身はお寺の多い地域で営業しておられる法衣専門のクリーニング屋さんに持ち込みで衣を出しているので安くてきれいな仕上がりなのだが、その遠方のお寺さんとは全く違う地域のことなので、これも余計なことは言わないことにした。

 

タイでテーラワーダ修行させて頂いていた頃は、一枚布の黄衣をジャブジャブと水洗いしてどこかに引っ掛けておけば、南方の日差しですぐに乾いた。着るものに執着しないというのは、とても爽快なことだ。

 

 

※画像は韓国・通度寺の境内でクリーニング後の法衣を運ぶお坊さんです。

 

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