改めてお坊さんの日傘の話 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

最近は男性で日傘を差している方を見ても、ほぼ違和感を感じなくなった。ただ、世間一般の皆さまが、日傘の男子を見て何も感じていないのか、或いは違和感を感じておられるのか、私には分からない。

 

お坊さんの日傘についての自分のブログの過去記事を確認してみたら、2011年の時点で「最近では男性が日傘を差しているのを時々見かけるようになった」と書いている。

 

その頃までは、先ず男性用の日傘を探すことそのものが大変だったが、種類が増えた現在に至るまで男性用日傘はわりと高級品なので、私は昔から値段の張らない和傘風の雨傘を日傘代わりに差している。ちなみにタイやスリランカなどでお坊さんが差している日傘も、おおよそ雨傘と同じ素材の傘だ。

 

 

 

さて、2016年の拙ブログでもお盆の時期の日傘について書かせて頂いているのだが、その頃まではまだ男性の日傘事情は似たり寄ったりだった。ところがさすがに近年の猛暑高温のせいで、今度こそ普通に日傘は日本での市民権を得た。

 

男性用日傘商品の種類が増えただけでなく、男性に限らず小学生や十代の学生までが傘を差し、おしゃれに気を遣うビジネスマンのみならず、普通の地味なおじさんが折り畳みの遮光傘を指して歩いていたりする。

 

全ては異常気象による高温のせいだ。熱帯のテーラワーダ仏教諸国では昔からお坊さんが傘を指している。日本はもはや熱帯並みの暑さなのだ。

 

 

                 おしまい。

 

「ホームページアジアのお坊さん本編」もご覧ください。

 

※過去ブログ「ブラウン神父はなぜ蝙蝠傘を置き忘れるのか?」

 

 

もご覧ください。