予てよりご親交を頂いている、仏教ブログ「タイ佛教修学記」の管理人I氏から、お便りを頂ました。お手紙と共に菩提樹の葉が同封されていたのですが、説明を拝読して驚きました。
私のブログにリンクしてあった、日本寺で私と駐在同期だったH師のブログの中の、菩提樹の葉を手作りするという記事を見て、ご自身でも試してみたとのことです。
インドの仏跡地、特にブッダが悟りを開いた菩提樹のあるブッダガヤなどにおいて、菩提樹の葉を加工した観光商品が売られているのですが、H師がそれを手作りしてみたということを、以前の記事に書いておられました。
H師のブログを遡って読み、菩提樹の記事に気づかれたのも驚きなら、実際に自分でも手作りされてみたということも、そういったことに長けていない私には同様に衝撃でしたが、さて、この菩提樹の葉の加工には、薬品を使う方法と使わない方法の2種類があるとのことで、I氏は薬品を使わない自然な作りの菩提樹の葉を作って送って下さいました。
お手紙をよく読むと、以前からこのことには興味があったこと、インターネットにもこの菩提樹の葉の加工については色々な情報が出ていること(私はそれも知りませんでした)、そしてI氏は日本でインドのブッダガヤゆかりの菩提樹をご自身で育てているとのことで、何もかもが私には嬉しいお話ばかりでした。
何がと言って、H師とI氏とは、プラユキ・ナラテボー師と共に、それぞれ私の善友であり法友ではありますが、H師とI氏のお二人はそれぞれお互いにご面識がないにも関わらず、こうした形で私の中で全てが繋がり、私の手元に素晴らしいインドの菩提樹の葉が届けられたのですから。
インドに駐在されていた頃のことを懐かしく思い起こす縁(よすが)にしてくだされば、というI氏のお言葉もまた本当に、インドのこと、日本寺のこと、H師のこと、さらにそうした経験を踏まえた上でお手伝いさせて頂いている、プッタタート比丘の著作CD頒布についての活動から生じたI氏自身とのご縁を改めて、一瞬に去来させてくれるものではありました。
この場を借りて、法縁あるすべての皆さまに、慎んで感謝致します。
「まことにお互い、ちょっと沙漠のへりの泉で、お眼にかかって、ただ一時を、一緒にすごしただけではございますが、これもかりそめのことではないと存じます」
ー 宮沢賢治 「雁の童子」より

合掌
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