霊の有る無し | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

霊が存在するとかしないとかという議論ほど不毛なものはないので、人がそんな話をしていたら、なるべく関わらないようにしている。

お坊さんが側にいるのを承知で、そんな話をしている人もおられるのだが、知らんぷりをしていると、わざわざこちらに話を振ってくる人もいる。曰く、知り合いに霊の見える人がいて、或いは、そういう感覚に強い子がこないだ、云々かんぬんと。

駆け出しの頃、もしくはお坊さんになる前に、そんなものやそんな現象は無いんだと無碍に主張すると、ああ、知らないんだ、あ、見る能力が無いんだ、みたいに言われるのがいやで、議論を控えていたものだ。

ブッダは霊や超常現象を否定したのだとか、いや、決して否定した訳ではないのだ、やはりこの世には人智を超えた何かが、みたいな議論も、お坊さんや仏教学者の間ですら、交わされることも多いのだが、それもまた一般在家の方たちの議論と同じくらいに不毛な話だ。

今は物を言っても、多少は人を説得できる心構えも出来たので、そういう話をする人には、修行が出来ていなければいない程、霊を見たり、超常現象を感じたりするのだと、説明することにしています。


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                          おしまい。

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