ブータン僧の飄逸 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

人から聞いた話で、自分では見ていないテレビ番組のことなのだが、NHKの番組で、ブータンの伝統建築を修復している日本人女性の特集があったそうだ。

あくまでも又聞きで、その後もその番組を実際に見てはいないのだが、ブータンのお寺やお坊さんがたっぷり出て来た番組だったらしい。

ところで、その番組に出て来たブータンのお坊さんたちは、伝統的な寺院建築の形を残したままのお寺の修復を嫌がっておられたそうだ。

とは言っても、ただ単に新しい形態の物が好きだから、新しい今風な建物にしてくれとお坊さんたちが言っている訳ではなく、明らかに修復前と違う形の建物が出来上がらないことには、修復費を寄進してくれた信者が納得しないから、というのが理由だそうだ。このポイントは、なかなかに興味深い。

さて、「ブータン仏教から見た日本仏教」(今枝由郎著)という本には、日本仏教と違って出家の本分を守り、明確な仏教教義を説くブータン仏教の素晴らしさが紹介されているのだが、そうした批判に尤もな点は多々あるにしても、ブータン仏教を含むチベット仏教系のお坊さん、インドでの呼び方で言えば「ラマ・ジー」たちの、厳格なばかりではない飄逸さを実際に知っている者からすると、その主張には一抹の違和感がある。

まだ見ていないNHKの番組に出て来る「ラマ・ジー」たちの姿を想像するに、彼らのその微妙な雰囲気が醸し出されていそうな気がするので、何とかして今度、その番組を視聴してみたいと画策している。


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