・私はお寺参りが好きなので、いろんなお寺に問い合わせの電話をすることが多いのだが、お坊さんの対応はまちまちだ。
・とてもはきはきと、一般の方よりもさらに丁寧で、なおかつ卑屈でなく、過不足ない対応をしてくださる方。
・そんな対応では一般社会では務まらないぞと言いたくなるような対応のお寺。
・年配のご老僧らしき声なのだが、とても尊大な話し方とお声のご住職。
・或いは、偉そうではなく、無愛想でもないのだが、間延びするほどゆっくりで、落ち着いた応対のお坊さん。これが一番、お坊さんの電話対応として無難だという声もあるが、慇懃無礼と紙一重なので難しい。
・私は最初の「はきはきと、なおかつ卑屈でなく、一般の方より丁寧なくらいの対応」を目指したいのだけれど、なかなか言うは易いが行うには、といったところだ。
・ちなみに、あるお寺では、お坊さんの電話での対応が良くなかったとかで、「お坊さんがそんなに偉いんですか!」というクレームが、後から来たそうだ。
・これはまた別のあるお寺のお話。そこの住職さんはある役職に就いていて、いろんな宗派のお坊さんが電話をして来るのだが、住職さんがお留守の時に電話すると、誰が掛けても、息子の副住職さんが、「あ、いないよ~、また掛けて~」と切ってしまうそうだ。
・どうしてこういう話を書いているかと言うと、先日、お手伝いに行ったお寺で、誰も電話に出る人がいなくて、自分が電話に出た。描けて来た方は、職員の人が出ると思っているので、けっこう居丈高な態度だ。こちらは頑張って腰低く対応しているのだが、だんだんと辛抱たまらずに、どこかで、あ、私、僧侶なんですが、たまたま電話に出てるんですけど、という態度を表明したくなって来て、その瞬間に気づいたことがある。
・もしもお坊さんで、電話に出て偉そうな態度だと思われがちな人がいるとしたら、それは相手にこちらの姿が見えていないにも関らず、キミは分かってないね、私はお坊さんだよ、住職だよ、偉いんだよ、こんな年配なんだよ、こういう肩書きと役職なんだよ、 ということを、自明の理でもあるかのように、知らない相手に向かって無意識に発信しているからに違いない。
・私自身も含めた世のお坊さん方、ゆめゆめ気をつけましょう…。
おしまい。
※ホームページ「アジアのお坊さん」本編も是非ご覧ください!!
※お知らせ※
タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい。
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい。