この頃、よく思うのだが、人の癖、特に思考や行動の癖というのは、なかなか治らないものだ。
たとえば遅刻の癖。何かと言うと、よく遅れて来る方。何か遅刻をしやすい事情が、それなりにあるとしても、遅刻が度重なる以上、前の回より後の回では、少しでも遅れないように気を付けて然るべきだし、またそれが無理ならその事情を、遅刻が度重なるごとに説明すべきだと思うのだが、やはりいつも何の説明も断りもなく普通に遅れて来るような方がいるとする。
それがいかにも平気で遅刻するような厚顔なタイプではなく、一見、温厚で真面目そうな方だった場合、どうしてあんな人が、ああなんだろうと、みんなに思われたりするのだが、それがやっぱり、その人の「癖」なんだと思う。
治らないのだ。治そうとしても治らない、もしくはそれが悪いということに気づいていない、けれど厳然と存在する自分に絡みついた、どうしようもない癖の数々。ああ、正に無くて七癖。
自分ではそれが癖だということにすら気づいていないけれど、周りから見れば、あの人はあんな人だとレッテルを貼られているであろう悪癖は、きっと私の中にもあるだろうと思う。
自分も含めて、そういう癖のある人をよく観察すれば、確かに頑固な部分が見える。環境と体質と今までの経験によって培われた思考パターンと行動パターン、即ちガチガチに固まった自分の「癖」。認めるのはしんどいけれど、それが自分の「癖」だと気づいたならば、その癖をなくすことは、まだ可能だ。まだ間に合う。
※お知らせ※
タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい。
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい。
※ホームページ「アジアのお坊さん」本編も是非ご覧ください!!