一坊一会…アジアのお坊さん | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

ネパールのボダナート寺院の周りを何周も巡ってお参りしていた時のこと、若いチベット人僧侶に、チベットから徒歩で巡礼して来て、これからインドまで行く予定なので、いくらか喜捨してもらえませんかと頼まれた。まだ経験も少ない頃だったので、咄嗟にどうしたものか、大変に悩んだ。

ジャワ島のテーラワーダ寺院に泊めて頂いた時、インドネシア人の僧侶と知り合って、彼もタイでの修行経験があったので、タイ語で会話が出来た。気を良くして、その直後、プノンペンのお寺に泊めて頂いた時、流暢なタイ語を話すカンボジア人僧侶とタイ語で話していたら、仰っていることが分かりにくいので英語で話してくれませんかと言われた…。

ルアンパバンの中心部より川の対岸は、多少の観光客も渡ってくるとは言うものの、人はまばらだ。観光寺院でもない小さなお寺に老いたラオス人僧侶が小僧さんと二人で住んでいて、やはり拙いタイ語でお話させて頂いた時、ここに住みたいなと思った。

現在のインドには、仏跡地や大都市を除けば、チベット仏教寺院以外の仏教寺院はさほど多くはないが、やはり世界中から巡礼者が来るので、思わぬ場所でテーラワーダ・大乗をを問わず、仏教のお坊さんを見かけることがあって、嬉しくなる。

デリーの空港でベトナム人僧侶と出会い、話していたら住所を書いて下さった。後で見てみたら、インドで彼が泊まったゲストハウスの領収書の裏に、メモを書いておられて、こんな方でもお寺でなく、一人で宿に泊まる場合もあるのだなと知った。

その他、別の話に関連して、細切れに書いたことがあるけれどラオスのビエンチャン郊外のお寺まで、観光客と話がしたくて何十キロも先の村から、毎日、出かけて来るお坊さん、スリランカ僧がくれた手紙の最後に日本語で「さまみん」と書いてあるので、何だろうと思って、何年も経ってから、「さよなら」の書き間違いだと気づいたり、台湾の尼僧住職に、日本の線香とお菓子をお供養したら、お菓子に卵が入っていたので、精進(菜食)を守っている台湾のお寺にお渡しできず、「そのお菓子の、心だけを頂きましょう」と言って頂いたことなどなど、アジアのお坊さんたちとの思い出は尽きない。



※お坊さんが好きでお坊さんになったので、お坊さんに出会えた日は、とても嬉しい、特にアジアではお坊さんに出会える確率が高くて楽しいなというお話ですが、詳しくはホームページの「一日一坊!」をご覧下さい!




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