道聞かれ体質 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

どうしたものか、やたらと人に道を聞かれるし、道だけでなく、突然、話しかけられることも多い。特別、私だけがいい人そうに見える訳でもないだろうに、なぜか話しかけられやすい。多分、こういう体質の人は、私の他にもおられるとは思うのだが。

お坊さんになってすぐの頃、作務衣を着て電車に乗るだけでも緊張したものだが、初めて作務衣で新幹線に乗った時に、横に坐ったおじいさんに、話しかけられた。

お寺のこと、お坊さんのことなどを聞かれ、何だかお坊さんらしい返事の仕方をしなければならないと思って、しどろもどろになった覚えがある。

先日も、長距離バスで隣の人に話しかけられたので、そのことを思い出したのだが、私の道聞かれ体質・話しかけられ体質は、相変わらずだ。今だに、歩いていても、どこかに腰掛けていても、とにかく人に話しかけられる。

タイのお寺で修行し始めた頃、まだ碌にタイ語も話せなかったのに、タイ人の親子の方に道を聞かれたことがある。黄衣を着て、頭を剃っていれば、タイ人と間違われるのは無理ないとしても、しかし周りにタイ人のお坊さんはたくさん歩いていたというのに、なぜ私だけ?

改めて言うが、私よりいい人そうに見える人間なんて、世の中にはたくさんいるのだから、これは私のいい人自慢を書いている訳では、決してない。しかるに先日、日本の町中で、杖を突いて、よちよちと歩いているおじいさんが、とあるスーパーの前で、突然、私に手を差し伸べて、すいません、この段を上がれないので、ちょっと手を引っ張ってもらえませんかだなんて、一体なぜ、私だけに!?


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※ちなみに御縁と思って有難く手を引かせて頂きました。              おしまい。



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