日本のテレビを見る機会が、そんなに多くないので、こんな番組がありますよとか、ありましたよと、教えてくださる方があったり、録画して下さる方がいたりして、助かっている。
さて、2014年5月1日放送の日本テレビ「スッキリ!!」において、インドのブッダガヤにあるニランジャナ・スクールという学校のことが報道されているのを、幸いにも見ることが出来た。
インドのブッダガヤは、ブッダが悟りを開いた場所で、仏教徒にとって最高の聖地であり、各国の寺院や仏教施設が目白押しだ。各寺院や団体、或いは個人が設立した、現地のインド人の方たちのための福祉施設も多く、子供たちのための無料の学校も少なくない。
日本仏教各宗派の協力で建てられた印度山日本寺にも、1970年に設立された菩提樹学園という、現地の子供のための保育所がある。その菩提樹学園に、日本仏教保育協会からの派遣で、故・樫井ともゑ先生が、日本の幼児教育・仏教保育をインドに浸透させるべく、赴任して来られたのは、1996年のことだ。
一度、日仏保の研修旅行か何かでブッダガヤを訪れ、菩提樹学園をいたく気に入り、ご自身で志願して、インドで地に足の着いた保育をしたいと決意された先生は、着任早々、近辺のいろんな学校や幼稚園を見て回りたいと希望された。
当時の駐在主任だった三橋ヴィプラティッサ比丘の命で、私が樫井先生をご案内させて頂いたので、普通ではなかなか見ることの出来ない、インドのいろんな学校を、一緒に見学させて頂くことが出来た。
掘っ立て小屋のような村の公立学校と、ガヤ市街にある私立の学校では、建物や設備だけでなく、理念やカリキュラムそのものが、全く違っていることがよく分かった。その当時から現在に至るまで、たくさんの学校が、主に海外からの寄付によって小さなブッダガヤの村に設立されているが、確固とした理念と教育方針を持った施設ばかりとは、必ずしも限らない。
先日のテレビで紹介されていた学校は、見ていて好感が持てる、とてもしっかりした学校のようだったので、樫井先生と一緒にいろんなインドの学校を見て回ったことを懐かしく思い出し、こうして書かせて頂きました。
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