アジアの?なお坊さん | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

・ネパールのボダナート寺院で出会ったチベット人僧、チベットからインドまで歩いて巡礼中だから、いくらか喜捨してもらえないかと言うのだが、こちらも曲りなりに巡礼僧のつもりなのにと、ちょっと奇妙に思った。
 
・そう言えば、昔はブッダガヤに、地方で得度だけしたような、くたびれたインド人のお坊さんたちがやって来て、お布施を貰うまで帰らない、ということがよくあった。お供養で頂いたオレンジ色の袈裟や日用品を喜捨したが、お金は駄目なのかと、結構ねばられたものだ。この例と先程のチベット人僧の2例、どちらも今だったら、相手の態度いかんに関わらず、迷わずお布施するのだけれど。
 
・やっぱりインドで出会ったベトナム僧の方、ご自身の口を指さして、首を横に振り、筆談を始めた。言葉が不自由でいらっしゃったのか、何か特別な行をされていたのか、今でも気になる。
 
・タイのお寺で一緒に修行したスリランカ僧の方が、日本語を勉強していて、私が日本に帰った後に英語で手紙をくれた。その末尾にひらがなで、「さまみん」とある。何年も経ってから、それが「さよなら」の書き間違いだと気づいた。
 
・ラオスの仏教公園で出会ったお坊さん、自分のお寺から歩いて来て、毎日、観光客に話しかけている様子。お寺は近くですか? と聞くと、「Very near! Only 10 kilometers!」。彼と一緒に撮った写真が、まだ手元にある。
 
・タイでテーラワーダ修行中のころに出会った韓国人のお坊さん、テーラワーダ僧は下着を着けないのを聞いたらしく、戒律の違いなどを話している時に、「You,no panty?」と言いながら、手を伸ばしてきたので、思わず退いた。
 
・タイのピサヌロークのとあるお寺の境内に、コンクリート製のクティ(僧坊)に囲まれて、通り道にボロボロの木造のクティがあり、どうしてこの建物を撤去しないのだろうと思っていたのだが、去年お参りしたら、そのお寺のかなり高齢の住職が、信者さんの悩み事を聞いておられるのを目撃し、住職の僧坊(日本語では「本坊」)だったのかと気が付いた。
 
                おしまい。
 
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