お参りのたびに、「悪が滅びますように」とお祈りしているんですという方にお会いしましたので、世界平和のために闘う正義のヒーローみたいですねと、お答え致しておきました。
確かに仏教的に言っても、「悪」そのものは無くなるべきです。人が善悪の判断をしようとすると、どうしても自分の我執や我がままに偏った物の見方をしてしまいがちですが、でも大丈夫、仏教では何を以ってして悪とするのかという、明確な定義もあります。
さて、心ある人たちは、なぜ善人が苦しみ、悪人が栄えるのか、この世には悪いことばかりが満ち満ちているではないかと、心を痛めておられることでしょうね。
ダンマパダの第九章には、「悪」についての法句が、いくつか集められています。例えば以下のように。
119 まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遇うことがある。しかし悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遇う。
120 まだ善い報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遇うことがある。しかし善の果報が熟したときには、善人は幸福(さいわい)に遇う。
120 まだ善い報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遇うことがある。しかし善の果報が熟したときには、善人は幸福(さいわい)に遇う。
ただ願わくば、悪の消滅を願う善き人々の心が、呪詛や憎しみへと傾きませんように。
※ダンマパダの訳は、岩波文庫「真理のことば・感興のことば」より引用しました。
ホームページ「アジアのお坊さん」本編
も是非ご覧ください!!
も是非ご覧ください!!
※お知らせ※
タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は、
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい!
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい!