ただただブッダの瞑想法 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

 年末年始、お休みさせて頂いていた、プッタタート比丘のCD発送を再開致しましたので、今年になってお申込み頂いた方たちのお手許には、もう間もなくお届けできる頃かと思います。今しばらくお待ち下さいませ。

 三橋ヴィプラティッサ比丘日本語訳の、プッタタート比丘「観息正念」19頁には、こんな言葉があります。


 禅定修行、または、止観(ヴィパッサナ)は、いろいろな体系、形式、様式、方法が、それぞれ異なる名称と指導者により教えられている。しかし、ここでは、仏陀により詳細に説かれ、広められた観息正念を論議する。
 この方法は南伝三蔵の中に、その「概説」と「詳細な解説」の二つが載っている。観息正念は仏陀の体系で「仏陀の禅定修行」である。そして、昨今一部で強く薦められているミャンマーや中国、スリランカの様式(止観)ではない。また、それと同じように、今日日、誰かの言い張る高僧だれそれ、師匠だれそれ、または、だれそれ師、だれそれ先生の体系でもない。
 さらに、スアンモークや、どこかの修行林の様式でもない。そうではなく、この観息正念こそ、仏陀が確立し、薦められた正しい実践方法なのである。


 そうです。この文章は、プッタタート比丘やワット・スアンモーク寺院以外の瞑想法は正しくないと言っているのでもなければ、プッタタート式の瞑想が一番だ、などと言っているのでもありません。

 アーチャン・プッタタート式でも他の指導者の方式でもなく、私たちはブッダが述べた瞑想法に従って修行したい。ブッダが説いた瞑想法を、プッタタート比丘が現代の言葉で的確に解説したものが、例えば「観息正念」であるということです。

 私たちはただただブッダが説いた教えによって、真摯に修行したいものだと思います。
 
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせ