アジアの温泉…タイ、バリ島、インド、日本の温泉とスパ | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 先日、タイのカンチャナブリ近郊にある、ワット・ワンカナイというお寺の温泉が、日本のTVでも紹介されていたが、私は昔、タイでテラワーダ僧として修行中、スリランカ僧と一緒にチェンマイ郊外のサンカムペン温泉を訪ねた事がある。多分、ここはタイで一番、外国人旅行者に知られている温泉だろうと思う。
スリランカ僧よ、さまみん!!

 やはりテラワーダ僧としてインドネシアを巡礼中、バリ島のバンジャール・テガ僧院に泊めて頂いたのだが、このお寺の近くにある温泉も、バリ島では大変、有名だ。
インドネシア巡礼記

 インドではラージギルにある仏跡・霊鷲山(りょうじゅせん)近くの温泉沐浴場が、個人旅行者にもよく知られている。
インド仏跡・霊鷲山あれこれ

 台湾や韓国の温泉については、日本語の書籍も出ているし、アジアや世界の温泉に関する情報も、ネット上に溢れているが、その中でも日本の温泉旅館は、ホテル業としても、温泉施設としても、独自の進化を遂げた特殊な形態だと思う。

 分けても近頃はスパ的要素を取り入れた旅館が多く、スパやエステ、アロマに岩盤浴、タイ・マッサージ、バリ・マッサージといったいろんなアジア的リラクセーション施設が、温泉旅館のコンセプト中に複合している。浴場そのものをスパ風の内装にしているところもあるが、強いてアジア的な要素を取り入れなくても、笹や庭木、竹垣をあしらった和調の浴場であるならば、外国人旅行者には日本の温泉旅館もまた、十分に異国情緒あふれるスパだと思う。

 温泉ではないが、タイのメー・ソートやラオスのビエンチャンには、薬草サウナを併設したお寺がある。地元民や外国人旅行者がサウナで汗を流す、すぐ隣のお堂で、真昼間、他には参拝客もなく、メーチー(尼僧)が一人、後ろに手を組んで歩行瞑想に行じていたりするが、リラクセーション施設には瞑想がよく似合うと思う。
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※写真はバリ島のバンジャール・テガ温泉です。

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