インド ブッダガヤ ダライ・ラマに拝謁                    …ブッダガヤにブラ | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 
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 これもまた古い話で、10年以上前のこと、インドのブッダガヤ日本寺の当時の駐在主任、三橋ヴィプラティッサ比丘の下に連絡が入り、近々にダライ・ラマが来るので、ブッダガヤの各国寺院の駐在僧みんなで拝謁することになったという。そして、なぜかブラッド・ピットも同行して来るということなのだが、果たして本当だろうか?

 以前にも書いたが、ダライ・ラマはダラムシャラーで神木の法要を頼まれて、あ、この木はもう古いから、隣の若い木を神木にしようと言って、突然、隣の木の前で法要を始めたことがあるという。謁見の場に現れたダライ・ラマ猊下は、その臨機応変な天衣無縫さを彷彿させる、気さくで大らかなお人柄ではあった。

 一部の旅人やお坊さんたちは、ブッダガヤはもうすっかり俗化、観光地化されて、少しもインパクトがない、それに比べて、ダラムシャラーを始めとするチベット仏教の聖地には、真の仏教が息づいているなどと言う。

 ではなぜ、ダライ・ラマや、同じくインドに亡命したカルマパ17世は、しばしば定期的にブッダガヤを訪れるのか。多分、旅行者の目に映っているものなど、修行を積んだ者の目には、移り変わる諸々の事象のひとかけらにしか過ぎず、ブッダガヤの聖地としての重要性はゆるぎないものなのだろう。

 というわけで、ブラッド・ピットに関しては、「チベット仏教信者として有名なハリウッド俳優」という情報を、ちょうどその頃に公開されていた、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」の主演俳優のことだと早合点した、我らが三橋師の勘違いに過ぎず、結局はリチャード・ギアの間違いだったのだが、駐在同期のH師が撮ってくれたのが、今回挿入した2枚の写真だ。

「アジアのお坊さん」本編もご覧ください!!

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