以前、海外で日本人が事件に巻き込まれた新聞記事を列挙した事があるが、その後の事件には以下のようなものがある。
●08年5月8日 イエメンで日本人女性2人が誘拐。
●08年8月4日 パレスチナ自治区でフリーライターが拘束。
●08年8月12日 バンコクで長期滞在者の日本人男性が行方不明。その後、貯金が引き出され、死体で発見。
●08年6月15日 イランで誘拐されていた日本人旅行者の青年が解放される。
●08年8月28日 アフガンでタリバンに拉致されていたNGO職員の男性、遺体で発見。
●08年8月4日 パレスチナ自治区でフリーライターが拘束。
●08年8月12日 バンコクで長期滞在者の日本人男性が行方不明。その後、貯金が引き出され、死体で発見。
●08年6月15日 イランで誘拐されていた日本人旅行者の青年が解放される。
●08年8月28日 アフガンでタリバンに拉致されていたNGO職員の男性、遺体で発見。
今回のアフガンの事件のように、現地の言葉に堪能で地に着いた活動をしていても被害に遭うことがあるのだから、言葉もできず、情勢も知らず、知識も乏しい日本人旅行者が危険地帯に足を踏み入れて無事なわけがない。
海外旅行に行けば人生観が変わる、かどうかは知らないが、たとえ2,3日のパックツアー旅行であれ、海外に行った事がないよりはある方が絶対にいい。だが海外に出て、世界のありようを実際に見る、ということがどういうことなのかわからない日本人の、何と多いことか。
昔、どこぞの大学の探検部の学生たちが危険地帯で誘拐され、日本政府に身代金を払ってもらって解放された後の第一声が、「おい、おれたちの事が新聞に出ているぞ」だったが、これなどは日本人の危機意識を端的に表しているエピソードだったように思う。
危険地帯に足を踏み入れる旅行者、危険地帯を作り出す人々、危険な国家を構成する人々、世界から危険を取り除くと言いながら、世界に危険を振りまく超大国の政治家たち、すべてに共通するのは人間の心の闇だ。それを解き明かし、解きほぐし、取り除き、誰でもがどこへでも旅することができる世界を作り上げるのが、仏教徒の務めだと思う。
※2008年2月22日付バックパッカーの皆さん、気を付けて! 1」もご覧下さい。