🎬『スーパーマン』公開中
SUPERMAN
初日に行って来ました!
いやぁ〜!よかった!!!
「面白かった!」というより
いい意味で
「良かった!」って感じ^^
もちろん面白いんですが、
充分楽しみながらも
鑑賞後感は
ワクワクというより
なんとも熱い気持ちになりました。
(こんなスーパーマンを観たかったんや!)と
誤解のないように言っておくと、
ボクは『マン・オブ・スティール』も
『スーパーマン リターンズ』も大好きです。
ぶっちゃけ、とりあえず1回だけ観た印象でいけば、
現時点では『リターンズ』の方が好きなくらいです。
でも、予想以上に内容がテンコ盛りで、
予想だにしない展開だった本作の方が、
観る回数を重ねたら好きになりそうです。
【ここから、予告で分かる範囲のネタバレあります】
予備知識がないほど驚きがある面白さなので
まずは劇場に行きましょう!
DCユニバースの仕切り直しになった本作。
それを任されたジェームズ・ガン監督は相当力を入れて脚本を書いたはずです。
何年も前から企画が動き出していたから
大まかなプロットはかなり前からあったと思われますが、
実際に観ていい意味で驚いたのは
三年前の、ロシアによるウクライナ侵攻を明確に意識した、
意識させる展開になっていたことです。
もちろん登場する国の名前は架空のものですが
明らかにスーパーマンがウクライナを救った、と捉えられるエピソードが軸になっていました。
これはアメコミヒーロー映画、特にスーパーマン映画としてはかなり踏み込んだ展開と言えます。
国同士の戦争に介入することになるからです。
実際それによってスーパーマンが批判されたり、
遂には拘束されたりするんですが、
スーパーマンが拘束されるビジュアルを真っ先にアピールしていたのは『マン・オブ・スティール』でした。
実は予告を観た時は(またその展開?)と思ったんですが、
戦争に介入するという、スーパーマンとしては踏み込んだ正義の行いをやったから
それは必然の展開と納得しました。
しかし、ガン監督の素晴らしいところは
そういうシビアな展開にしながらも
多彩なキャラクターと多彩なアクションで
あくまでも作品自体のトーンは明るくしているところです。
どこまでが原作にあるのか全く知らないので
あくまでも本作だけの印象で書きますが、
サブキャラのヒーローたちが予想を遥かに上回る大活躍で、
一人でも 充分強いスーパーマンをずっと描いてきた映画版として凄く新鮮でしたね!
グリーンランタンおいしいとこ取りすぎやしw
コイツ何者や(?)って思ってたミスター・テリフィック大活躍!
イザベラ・メルセードちゃんの登場が嬉しかった
ホークガールもめちゃイイ感じやった♪
メルセードちゃんは『エイリアン:ロムルス』も成功して続編が決まったし、
一気に人気フランチャイズのキャラクターを2つモノにして今後が一気に楽しみになりました♫
子役時代から見てきたコがスターになったりするから映画ヲタクはやめられないんです^^
肝心のスーパーマンもロイス・レインも
最初キャストが発表された時は(誰?)状態でしたが、
超人過ぎないスーパーマンを体現した
デヴィッド・コレンスウェット凄く良かった!
歴代の映画版スーパーマン役者ではクリストファー・リーヴの次にいいと思います!
レイチェル・ブロスナハンはルックスが好みじゃなかったから、ロイス役に決まったときガッカリしたんですが、
いやいや!これがよかった!
なんかマーゴット・キダーのロイスを彷彿とさせる雰囲気もあって、しっかりロイス・レインになり切ってたのが素晴らしかった!
おそらく歴代のロイスを観て役作りをしたんやろうと思うほどロイスのイメージにドンピシャでした!
存在を気にしてなかった←
ジミー・オルセンが意外な大活躍をするのも見ものです(笑)
あと、 クラークを育てた両親が良かったですね〜!!
お父さんがクラークをしっかり導いてあげる言葉に感動しました。
育ての親とのエピソードはどの映画版でもありましたが、
本作のが一番胸に染みました♡
忘れちゃならないのはワンコ(笑)
クリプトが大活躍するので、
猫派のボクが珍しくワンコかわいいと思ったほどでした(笑)
初見の印象でいくと
100点満点で
『マン・オブ・スティール』83点
今回の『スーパーマン』85点
『スーパーマン リターンズ』87点ってところかな。
さっきも書いたようにボクは現段階では『リターンズ』の方が好きです。
↑
ココまで書いてから
『スーパーマン リターンズ』と『マン・オブ・スティール』を観てみましたが、
新たに思うところができたので、長くなるけど
ここからトーンを変えて書きます✑
まず、先に書いたように
ボクは新作の『スーパーマン』が好きだということを前提として
敢えて気になった点もここで書いておきたいと思います。
ボクとしては初めての?!“賛否両論ブログ”になります。
今回の『スーパーマン』は多彩なキャラが出てきて楽しかったんですが、
そもそも本作がアナウンスされた時は
【スーパーマン単独映画】の新作として楽しみにしていました。
でも、最初の予告編ですでにグリーンランタン・テリフィック・ホークガールの登場が分かったから、
そこで色んなスーパーヒーローが登場することが分かって、
今思うとそこでスーパーマン単独映画への期待は脳内で修正されていたワケです。
実際観たらそのスーパーマン以外のスーパーヒーローたちが
予想以上に大活躍してそれが楽しかったんですが、
少し時間を置いて振り返ると、
(それって『ジャスティス・リーグ』でやるコトじゃね?)とも思うワケです。
つまり、‘スーパーマンの完全新作’と謳うなら
まずはスーパーマンの単独映画として作って
続編でサブキャラを登場させて盛り上げるのが本来あるべきアプローチやと思うんです。
『リターンズ』も『マン・オブ・スティール』も結果的に仕切り直されたということは、
今の時代(2000年代以降)にスーパーマン映画を作ることの難しさを物語っていると思います。
そういう観点で捉えたら、あえて意地悪な言い方をしたら、
ガン監督はスーパーマンの単独映画を撮ることから逃げているようにも観えてしまうんです。
そりゃ色んなスーパーヒーロー出してそれぞれにおいしい見せ場を作ったら楽しいですよ。
実際楽しかった。
あと、ワンコがそれ以上に大活躍するのも楽しかったしね^^
でも、サブキャラのはずのスーパーヒーローたちとクリプトが予想以上に大活躍するので、
観終わってから、
(スーパーマン一人じゃ勝てなかったな‥)って感想にもなるワケです。
悪役が人間のレックス・ルーサーだけなのに、です。
そもそも今回のルーサーが強すぎる問題もあります。
今回のルーサーの考えにも理があるという、ルーサーに好意的な意見をいくつも見ましたが、
ボクに言わせればただの極悪人ですよ。
今までの映画版ルーサーにあった愛嬌はほとんどない。
賢すぎるし、政府と結託してるのもボクは気に入りませんでした。
悪人なのにまるで良いこともしてるかのような演出が引っかかりました。
ルーサーは昔から天才キャラですが、
今回はいくらなんでも天才すぎます。
ルーサーが強過ぎて、他のスーパーヒーローが大活躍するから
肝心のスーパーマンが弱く見えてしまう。
いやいや、そこが今回の肝やとおっしゃる方も多いでしょうし、
ボクもそこが本作の良いところでもあるとは思います。
でも、最初にスーパーマンの新作を観れる(!!)と喜んだとき、
最初に本作のこの↑ポスターを見た時、
爽快なスーパーマンの活躍が見れるに違いない(!!)と
少なくともボクは期待しました。
【ここから踏み込んだネタバレに入ります】
こんな時代だからこそ
シンプルに世界を・人々を救うスーパーマンが観たかったんです。
本作にはそういうシーンがいくつもあって、
しかも動物まで助けるシーンがあったから
(これや!オレが観たかったんは!!)と、ウルッときたほど感激しました。
しかし、
本作にはそういう魅力的なシーンが多いのに
スーパーマンは終始悩んでいます。
しかも初っ端からボロボロにやられてる‥。
3つ目のリブートになるからガン監督が変化球から入った気持ちはよく理解できるし、
序盤のクラークとロイスとの会話で
本作のスーパーマンの苦悩を提示したのも理解できます。
でも、それにしても序盤にしては会話シーンが長過ぎました。
せっかく冒頭からアクションで引き込んだのに
あの会話シーンが長いせいで一旦いいテンポが途切れます。
そもそも論になって申し訳ないんですが、
中学生以上くらいなら本作の構成も理解して楽しめるでしょうが、
小学生の低学年くらいの子供が見てもピンとこないんじゃ?って気がします。
スーパーヒーロー映画、特にスーパーマンみたいに
シンプルに正義を体現してるヒーロー映画は
小さな子供たちが見て楽しめる映画に
ボクはしてほしいと思います。
ガン監督はSNSの悪評に翻弄されるスーパーマンを描きながら、
実は監督自身がアメコミ映画ファンからSNSで批判されないように
細心の注意を払って撮ったようにボクには見えます。
DCのスーパーマンのファンに対してというより、
マーベルファンも強く意識した作りになっていると思います。
まだ純粋にシンプルな映画を楽しめる子供たちより、
大人でうるさ型のヲタクばかりを意識して撮ってるように見えます。
今回、本作を観た上で『リターンズ』と『マン・オブ・スティール』を観てハッキリしましたね。
『リターンズ』はリチャード・ドナー監督版の続編にすることで
いい意味で恥ずかしげもなくドナー版へのリスペクト全開。
『マン・オブ・スティール』はザック・スナイダー監督らしいビジュアルで斬新さを出して
構成に工夫を凝らしつつも、スーパーマンの基本的な物語はキッチリ描いています。
今回観て、かなり上手くリブートしてると思いましたね。
つまり、両作とも【スーパーマン単独映画】として真正面から取り組んでるんです。
今回の『スーパーマン』はそこからは完全に逃げてると言わざるを得ないです。
まずは今回は単独のヒーロー映画としてしっかり描いてから
続編でジャスティス・リーグ的な展開に持っていくべきやったとボクは思います。
初見の印象では結局ユニバースが打ち切りにされてしまった
『ザ・フラッシュ』の方が断然面白かったし、
そのアンディ・ムスキエティ監督の演出の方がセンスあったと思います。
今回のスーパーマンが興行的にも評価的にも盛り上がってるのは嬉しい限りですが、
だからこそ今さらながら『ザ・フラッシュ』という傑作の不遇が不憫で‥。
そりゃ公開前からそのユニバース終わっちゃいますってアナウンスされてたらみんな興味無くすよな。
これからのDC映画の仕切りを任されたガン監督には
それまでの素晴らしいDCユニバースが無きものにされた責任も背負ってもらわないと困ります。
前半に書いたように、本作はとても楽しいし世間の評判もいいので
仕切り直しとして最高のスタートを切ったと言っていいでしょう。
ただ、SNS全体を見たら苦言を呈してるファンもいますが、
Xのポストでは絶賛評ばかり流れてくるから逆に気になったんです。
(これ観て泣くか?)みたいな。
一人の女性を助けてまるで後光が射してるようなスーパーマンのシーンは確かに感動的やけど、
あとで考えたら あれだけビルが倒壊したら何千・何万人も死んでるでしょって話。
いやいやそれは『マン・オブ・スティール』でも問題視されたし
そこはボクは目をつぶってた。
でも、今回は人助けのシーンがいいからこそかえってそこが気になってしまいましたね。
目の前の一人の人間をまずは救うというのは、本作のテーマにも合ってていいんですが、
後光が射すようなシーンはいらんやろ、と。
そこまでやっちゃうと、せっかくのテーマがかえってボヤけてしまいますよ、みたいな。
ドナー監督版からのファンの老害みたいになってきたんで(^^;
そろそろ締めますが、
あまりにも絶賛評が目についたので、
「本当にこれがベストだったのか?」という思いで後半書かせてもらいました。
ってか、
結局文句の方が長いやん(苦笑)
今回は時間が合わなかったので、
次はできればラージフォーマットでもう一回観て
その上でまた感想を書きたいと思います✑(^^ゞ
また観に行く気満々ってことは
やっぱり楽しかったんですよ(^^♪
内容テンコ盛りなので、
ここにまだ書いてないイイとこいっぱいあります^^
パンフレットとムック本を読むのも楽しみです♪
こういう楽しみは新作ができてこそなんで、
まずは作ってくれたことに感謝です^^(遅いw)
最後にひとつ忘れてはならない本作で一番胸を打たれたところは
スーパーマンが
「失敗しても自分が正しいと思ったことをまずやる」ということをハッキリ言葉として伝えてくれたことです。
それを、伝わるはずもないルーサーに言ってたのも印象的でした。
ボクが(こんなスーパーマンが観たかった!)と最初に書いたのはココなんです。
とにかく自分が正しいと思ったことをやる、これですよ!!
最後に、
今回の『スーパーマン』『スーパーマン リターンズ』『マン・オブ・スティール』と続けて観ての順位をあらためて―
1位『スーパーマン リターンズ』86点
2位『マン・オブ・スティール』85点
3位『スーパーマン』84点って感じですかね^^
結局全部好きなんです(笑)