🎬『007 ユア・アイズ・オンリー』⑮
FOR YOUR EYES ONLY (1981)
ボクの中では
ここからが後半というイメージです。
一見、大したシーンじゃなくても
記憶に残ってるのがジョン・グレン監督の上手いところです。
ボクが「ここからが後半」と思っているのは
トポル演じるコロンボとボンドが会うからです。
この茶目っ気ある表情ですでにコロンボというキャラクターに惹かれましたね^^
コロンボも違法なことはやっていても、
人の命にかかわるような外道なことはやってないという設定で
スグに共感できるキャラになってるのがいいです。
それに なんといってもトポルという役者の魅力に尽きますよね!
イスラエルの俳優さんだそうですが、
ボクは本作でしか観たことがないので、
トポル=完全にコロンボなんです^^
それもまたコロンボの印象を強くしている気がします。
英国に忠実なボンドは二重スパイを一番嫌うと思いますね。
クリスタトスは地味な悪玉ですが、
二重スパイという設定はボンドの敵役として相応しいと思います。
ボンドもフェラーラを殺されたし、
クリスタトスはメリナの両親の仇でもあるので、
ここでも‘復讐’が、さりげなくですが
物語の展開の根底にずっとあるのがいいです。
メリナもコロンボも
ボンドも、
任務としてだけではなく、
人としての感情を含めて
クリスタトスを倒さなければならないんです。
この あえてのオーバーアクトな感じも好きですね^^
ボンドはコロンボのことを
クリスタトスよりは信用できるとスグに判断したと思いますが、
用心するのはスパイとして当然。
この「スラソス=度胸」という言葉も印象的です。
コロンボも度胸があるんですよね。
この、スグに意気投合するシーンが好きです^^
ボンドが新たにコロンボの協力を得る後半こそが、
コロンボというキャラクターの魅力も相まって
実は本作最大のポイントなんじゃないかと、
大人になるにつれて思うようになりました。
JAMES BOND WILL RETURNE