【ヴィレッジ】は意外な展開で、サスペンスというよりドラマとして楽しめるシャマラン映画。 | 【映画とアイドル】

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🎬ヴィレッジ

THE VILLAGE (2004)

 

【M・ナイト・シャマラン監督作品祭り?!⑤】

 


予備知識はほぼゼロで、

このジャケットから

ブライス・ダラス・ハワード主演で

村が舞台。

村特有の因習が絡みそう、

ってだけの情報で観ました。

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ(核心には触れないつもりですが、観る人によって核心の部分が変わるかも^^ゞ)】

 

 

 

 

 

 

 

シャマランの監督作は当たり外れが大きいイメージがありますが、

本作は途中までは退屈で(外れか~‥)って思って観てたら、

中盤以降の展開に引き込まれて

最後にはテーマ性も感じられたので

一概に「外れた」とも言えない、

先に観ていたシャマラン作品に比べたらまっとうなところが

つまらないようで、でも、

最後までちゃんと観たら、パズルのピースがしっかりハマる感じで、

ホラーやサスペンスを期待すると外されるけど、

ひとつの物語としてはすこぶるよく出来てて、

(シャマランってやっぱり才能のある人なんやな~!)と思えるレベルの作品でした^^

 

つまり、ひとつの作品の中にも賛否分かれるところがあって

そういうところがシャマランらしい気がします(^^ゞ

 

 

 

 

オープニングタイトルを観てて

キャストが豪華なのにビックリ!

 

撮影が『007 スカイフォール』の大御所ロジャー・ディーキンスと知って期待が高まりましたが、ボクが思うディーキンスらしさはなかったです(^^;

 

 

前作『サイン』が大成功したから予算が出て、

おそらくシャマランが好きに撮影できたと想像できます。

 

そこで ホラーやサスペンスではなく

ドラマ寄りな作品を撮ったところに

とんでもないドンデン返しとかだけじゃない

実は映画作家として至極真っ当なシャマランの姿も見れるのが面白いです。

その分? 自身のカメオ出演がいつもより控えめやったのも面白い^^

 

 

 

 

村の因習というのは

近くの森に棲む怪物に動物の肉を捧げるという

ありがちというか、想像通りのものでしたが、

モンスターものと思わせといて

実際モンスターをチラ見させるけど

こいつが意外なほどショボい(笑)

 

 

それなりのサスペンス描写はあっても

全編通して淡々とした展開が続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブライス・ダラス・ハワードを初の主演に抜擢したシャマランのセンスがさすがで、

ハワード演じるアイヴィーと恋仲になるルシアスを演じるのが

今やビッグネームのホアキン・フェニックス。

 

このふたりのラブ・ストーリー的展開になって面白くなったと思ったら

その後また急展開。

 

アイヴィーのことが好きな知的障害者ノアを演じるエイドリアン・ブロディがさすがの上手さですが、

障害者の設定にしたのはストーリー展開的にちゃんと意味があって納得。

 

 

 

シガーニー・ウィーバーの使い方がもったいないですが、

 

今は亡き名優ウィリアム・ハートが彼らしい役で物語のポイントをしっかり締めるのがさすが。

ダラスとハートのキャスティングがハマったことで

本作のドラマ作品としてのクオリティがアップしたと思います!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終盤はアイヴィーが森を抜ける決心をして、

その後でそれなりのドンデン返しはありますが

そんなに驚くほどのものではなかったです。

 

今回はコケ脅し的なノリはなくて、

あくまでもきちんと物語とそのテーマをまとめたところに

シャマラン監督の才能の幅を観たような気がしました。

ボクも最近までそうでしたが、

シャマラン監督は時にトンデモ展開の作品も作るから、

そこだけ見られて誤解されてるところも大きいと

本作を観て思いましたね。

 

 

 

 

 

 

思い込みって ある種恐ろしいものですね(笑)