🎬『ハプニング』
THE HAPPENING (2008)
【M・ナイト・シャマラン監督作品祭り?!④】
去年、二十年以上ぶりにM・ナイト・シャマラン監督作品を観て(『トラップ』)
面白かったから、ずっと気になってた『スプリット』を先日観たら
またまた面白くて、いまさらボクの中で始まったシャマランブーム(笑)
レンタル落ちが安かったので3枚GET!!!
まずは これも気にはなってた『ハプニング』から観ました。
これは評判がよろしくなかった記憶がありましたが、
ボクは面白かったですね!
ツッコミどころはあるけど
それでこそシャマラン映画やと思うし(笑)
オチは弱いけど、
冒頭からいきなり引き込まれて
“パニック映画”として充分楽しめる作品になってました!!
【ネタバレ】
冒頭からいきなり自ら命を絶つ人が続出。
そのシチュエーションと映像のインパクトもあって
いきなり引き込まれます!
最初は毒ガスによるテロと思われながらも、
その原因が分からないことで
サスペンス度がアップ!
本作の面白いところは
その原因が最後までハッキリしないところにあるんですが、
そこが批判対象にもなったんやと思います。
ただ、おそらく植物による攻撃であろうと特定はされるので
‘自然’からの警告’と捉えることができますが、
本作はそういうテーマ性は掘り下げずに、
いきなり未知の恐怖に襲われた人々の姿をストレートに描くことで
シャマランにしてはまっとうなサスペンスになってると思います。
植物から発せられる物質が原因となると
それを運ぶものは風。
だから実態は見えなくても
風が吹くだけでサスペンスが高まるという、
映像的にはお金がかからない上手いサスペンスやと思いました^^
見えないもので恐怖を煽るという点では
『透明人間』と同じ方法論な気がします。
風のシーンは自然そのままか、もしくは巨大な扇風機を使ったと思われるほどナチュラルで、2000年代以降のパニック映画で、ここまでCGを感じさせない作品はなかったと思います。
それほど上手く撮れてるということです。
シンプルな話で登場人物も絞られるから
主役のキャスティングが肝やけど、これがバッチリ!!
主役カップルをマーク・ウォールバーグとズーイー・デシャネルが演じるから、
非常事態の中のわりには他愛ないカップルのやりとりも微笑ましく見れる(´ω`*)
非常事態やからこそ仲が深まる展開も自然っちゃあ自然ですが、
クライマックスにラブストーリー要素をいきなり濃くしてたのが妙に可笑しかったww
可笑しかったといえば、
途中出会う老夫婦が微妙にサイコパスっぽかったりw
道中を共にする子供に説教されたりとww
ヘンなユーモア要素があるから
ハラハラしながらも、ジリジリするほどではない、
あくまでも気楽に楽しめるエンターテイメントになってるのがいいです。
おばあさんの家でお世話になるところで
それまで持続していた緊張感が途切れるけど、
そこから急にラブストーリーとしてキレイにまとめて(笑)
91分とコンパクトにしたのはよかった!
いつものように?! ドンデン返しで盛り上げるんじゃなく、
シャマラン監督は全編通して観客をハラハラさせることに主眼を置いていて
それは成功。
観客の想像力に委ねたサスペンスの盛り上げ方も上手いです。
あまりにもシンプルにまとめ過ぎたきらいはありますが、
あれこれ理屈こねて長い映画よりよっぽどイイです^^
人物描写が浅いのも確信犯(笑)
ジョン・レグイザモが序盤で居なくなるのが残念でしたが、
傑作『(500)日のサマー』でブレイクする直前のデシャネルが魅力的やから、
キャラ描写は浅くてもwちゃんと観れました^^
この物語設定なら、人間の愚かしさとか強調して描きそうなもんやのに、
そこらへんはアッサリしてるというか、
いい意味でどこも深くは掘り下げず
あくまでもシンプルに楽しめたのが気に入りました♪
善良な人たちがけっこうアッサリ死んでいくのに、
主役カップルへの眼差しは最後まで温かいシャマランがいいです(笑)
オチが無いに等しいのも
シャマランとしては新鮮やったかも(笑)(笑)