【マイ・ガール】は淡い恋だけじゃない、人の死と真摯に向き合う忘れられない名作♡♡ | 【映画とアイドル】

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🎬マイ・ガール

MY GIRL (1991)

 

 

私事ですが、

今年の7月に父親を亡くし、

でも、去年の4月くらいから危ない状態だったので

ある程度の心の準備はしていました。

しかし、この年の瀬に

ボクより若い会社の同期を亡くしてしまい、

さすがにショックです。

 

30日でやっと仕事納めが済んで、

大晦日に何か映画を観ようと思ったとき、

真っ先に頭に浮かんだのが

 

この『マイ・ガール』でした。

 

 

パッと見、子供の淡い初恋物語みたいで

実際そういう作品でもあるんですが、

本作が本当に向き合っているテーマは

実は【人の死】なんです。

だからこの作品を観ようと思ったし、

映画館と、DVDで何回か観ていますが

以前とは比べられないほど泣きました。

もう 画面をまともに観れないほど。

 

 

公開されたのはボクが新入社員のころで、

映画館には当時勤務地が同じやった会社の同期グループで観に行ってて、

その中に好きな女の子がいたから、

そういう意味でも思い出深い作品です。

 

その女の子はその後すぐに実家に戻って結婚したから、

もう孫がいるかもしれません^^

 

当時の映画館はお客さんいっぱいで、

今ではこういう作品が公開されること自体なかなかないので、

洋画にとって良い時代やったと思います。

 

 

 

 

 

いまだにクリスマスの時期になると話題に上がる

『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキンが

ベーダの親友トーマス役で出てたのもヒットにつながった要因と思いますが、

本当に素晴らしい作品なので、

今からでも多くの人に観て欲しいです。

 

 

 

主人公のベーダを演じるアンナ・クラムスキーが可愛いんですが、

自分が生まれたことで母親を亡くしてしまった過去をずっと心に抱えてしまっている女の子の役なので、可愛らしいだけではない演技が見事です。

 

ダン・エイクロイド演じる父親ハリーが葬儀所をやっているので、

ベーダは自分の心の中だけではなく、

毎日のように目の前で人の死を感じる生活を送っていることになります。

この設定が非常に効いていて、

脚本を書いたローリス・エレワニーという人は本作しか知らないんですが、

本当に見事な脚本です。

淡々とした日々の生活を描いてるだけなのに引き込まれる。

1970年代の舞台設定もよかったと思います。

 

 

ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽も素晴らしくて♪

オープニングタイトルの見事な流れと合わせて

映画の冒頭から心つかまれます♡

 

 

ベーダが11歳なので、

思春期特有の女の子を繊細に描いていて、

ハワード・ジーフ監督の演出が素晴らしいんですが、

その後の作品を観ないな‥、と思ってたら

続編のあと、パーキンソン病に苦しんでおられたことをさっき知りました。

15年前に81歳で亡くなられていたそうですが、

こうやって人の心に永遠に残るような映画を作ったなんて、

羨ましい人生やな、って思います。

 

意外にシビアなストーリー設定でも

ジーフ監督のほどよいユーモアが随所に散りばめられていて

楽しく観れるのが本作の良いところ(^.^)

 

 

死んだ人のメイク担当で雇われるシェリーを演じるのが

ジェイミー・リー・カーティスなのがいいし、

 

ベーダが憧れる先生役がグリフィン・ダンっていうのも

映画通にはたまらないキャスティング。

 

 

 

シェリーとハリーが男女の仲になっていくのが

当然ベーダは嫌なわけで、

その描写を時にはユーモアも交えながら、

そして、シェリーとベーダが心通わせるところも

さりげないユーモアを交えて描いていて

本当に素直に心に入ってきます♡♡

 

もちろん ベーダとトーマスの淡い初恋ものみたいな描写も爽やかなので、

70年代の風景と合わせて

観ていて甘酸っぱい気持ちになれます(´ω`*)

 

当時のヒット曲を散りばめた音楽も素晴らしいです♬

サントラ聴きながら書いてます。

 

劇中ではかかりませんが、

ベーダの部屋に貼られていたカーペンターズのポスターにいまさら気づきました^^

 

 

 

 

大人の恋を描けているのもいいです♡

ラブストーリーの中のダンスシーンが好き♬

 

 

 

当時は今ほど身近には感じていなかった

老人の痴呆症の描写もあって、

子供・大人・老人、そして死者という

様々な年代の人生というものを描けている作品やと思います。

 

 

 

子供らしい無邪気な詩を書いていたベーダ。

 

 

 

 

 

 

 

 

親友のトーマスの死をなんとか受け入れ、

それによって、ずっと心に引っかかったままだった

お母さんの死というトゲがやっと取れたようなベーダ。

 

 

 

でも、悲しみがゼロになることはないって

ベーダは分かっていると思います。

だからこそ前を向かないといけないっていうことも。

 

 

友達の死を経験したベーダの詩には

たしかに心が宿っていました♡

 

 

 

人の死を乗り越えることで

人は生きていける。

いや、生きなくてはならない。

 

初めて観てから三十年以上経って、

この素晴らしい映画が本当に伝えたかったことが分かったような気がしました♡♡♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父と友が

天国で幸せでありますように―