『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』をDVDで振り返る➈~今では愛すべきところもある『NTTD』 | 【映画とアイドル】

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007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』 No Time To Die ⑨

 

 

思った以上に長くなった

『NTTD』振り返りブログもこれで最後です。

 

いよいよ自分が五十年ほど映画を観てきた中でも

最大の衝撃を受けることになるんですが、

それ以前に、肝心のクライマックスの攻防が盛り上がらないのも

本作の大きなマイナスポイントです。

 

 

 

ナノマシンに感染させられたことがボンドの致命傷になったのがまず残念。

この時点でハッピーエンドはあり得なくなったから

すでに憂鬱な気分になってしまった。

 

サフィンとの最後の対決も全く盛り上がらず。

そもそも「対決」すらしてない感じ。

 

 

本作をガッツリ振り返って思ったのは、

ボンド映画のタブーを破ってしまったことと同時に、

悪玉サフィンのキャラのしょーもなさが

本作の大きな問題点ということです。

 

タブーを破ったことに対しては

ファンの年代によって受け取り方が違ったと思うんですが、

サフィンについては肯定的な感想を全く見聞きしたことがありません。

 

これはもちろん演じたラミ・マレックのせいではなく、

完全に脚本の失敗です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに絶望を感じました。

 

(まさか…)と‥。

 

 

こんなラストを予想した007ファンはいなかったでしょう。

特に往年のボンド映画ファンは。

 

 

映画を観ていてこれほどのショックを受けることは

後にも先にもないでしょうね。

それくらい衝撃やったし、怒りすら覚えました。

 

エンドタイトルが終わって退場してる時に、

まだ席から立てないかのような男性がいました。

目が合いましたが、お互いの目は怒りに燃えていました。

 

 

しかし、007シリーズへの愛はまだ残ったので

もう一度映画館に観に行き、

こうやってDVDでも観ました。

 

今では許せない気持ちはほとんどなくなったと思います。

 

「好き」か「嫌い」か? ならまだ嫌いですが、

「好きなところもあって捨て難い」

という表現が一番合ってるような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

今回の事件の元凶がMというのが残念過ぎるし、

『スカイフォール』で登場した時のレイフ・ファインズが最高やっただけに

今回のMはとにかく残念な存在でしかない。

いや、これこそ一番腹立だしいところな気がする。

このラストのシーンでいっそう腹が立つ。

 

ボンドが死んでしまうシーンに対しての怒りは収まってきてるけど、

この乾杯のシーンは何回観てもイラッとする。

 

 

次の新しいボンド役者を迎えての新作では

このメンバーは一新してほしいです。

続投してほしいのはタナーだけやわ。

最後まで魅力的なキャラやったのはタナーだけってことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このシーンは美しくていいです。

 

このラストシーンのためにV8を登場させたのは間違いないでしょう。

そう考えるとカーアクションで使わなかったのも納得。

 

 

 

 

何回も言いますが、

良質な脚本でキャリー・ジョージ・フクナガ監督の007を観てみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マドレーヌが主役だったと思えば本作はしっくりくるような気がします。

ボンドガールを主役に据えた作品と捉えたら

本作には新しい魅力があったと言えるのかもしれません。

 

パロマやノーミという新しい魅力的な女性キャラも登場したので

女性の方が活躍する作品として

ボンド映画としては新しさがあったとも言えるような気もします。

 

まぁ『ネバーセイ・ネバーアゲイン』なんかは

ファティマ一人でもボンドより目立ってましたが(笑)

 

 

本作の映像の良さには何回も触れましたが、

アカデミー撮影賞にノミネートされた『スカイフォール』と比べても

ボクは本作の映像の方が好きです。

『スカイフォール』はスタイリッシュ過ぎた印象があって、

ストーリーを含めても本作の方がまだ好きですね。

 

本作の撮影を担当したリヌス・サンドグレンという人の作品は

『ラ・ラ・ランド』しか観たことありませんが、

本作の映像には情緒的な美しさも感じられて素晴らしいと思います。

アカデミー撮影賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』と比べても

ボクは本作の映像の方が良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

最後に“JAMES BOND WILL RETURN”と出た時は

お約束とはいえ怒りが倍増しました。

お約束を破ってボンドを殺しといて

そこのお約束は守るのは矛盾もはなはだしいです。

 

プロデューサーの考えの浅はかさすら感じてしまいましたね。

 

ダニエル・クレイグのボンドでは人間味を追求し、

本作ではある意味究極的にそこを突き詰めたのに、

結局は商売やから

(ボンドは何回でも生き返りますよ)みたいな。

もう、完全にシラけましたよ。

 

 

現代においても007シリーズを人気シリーズとして継続させることに成功しているバーバラの功績は認めますが、

本作におけるアプローチについてはお父さんはお墓の中で怒っているんじゃないかと思いますね。

ロジャー・ムーア氏も寂しい思いをしてるんじゃないかと思う。

でも、ボクは本作を観て辛くなった分、ますますムーア=ボンドの作品を愛おしく感じられるようになりましたね。

ブロスナン=ボンドの素晴らしさも再認識したし。

もちろんクレイグ=ボンドだって『慰めの報酬』まではワクワクしたし、

『スペクター』も好きでした。

 

とにかく007シリーズのことは愛していますから、

劇場公開時は怒りすら覚えた本作ともこうして向き合おうと思えたんですよね。

 

もしかしたら全く別の趣味のハズの

映画とアイドルに対するボクの向き合い方は似てるところがあるのかもしれません(^^ゞ

これを書いていて今唐突にそう思いました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JAMES BOND WILL RETURN