SCREAM (1996)
日本では劇場未公開で配信スルーになってしまった
『スクリーム』の5作目のDVDが来月発売されるので
1~3作目を一気に振り返りました。
(1~4とも公開当時映画館に行きました)
ボクはいまだに映画を観るのは映画館に行くかソフトを買うかの二択なのでw
アメリカでの劇場公開から一年以上待たされたとはいえ
新作のDVDが発売されてよかったです。
しかもいきなり廉価版!
(廉価版じゃないとなかなか買えないので^^ゞ)
ディレクターズカット版を観ましたが、
劇場公開版との違いは分かりませんでした(^^ゞ
『エルム街の悪夢』で有名なホラー映画の名手
ウェス・クレイヴン監督が撮った本作については
ホラーファンには今さら何も伝える必要はないでしょうが、
本作は残酷描写はそんなにどぎつくなく
ストーリーがよくできているので
ホラー映画(スラッシャー映画)が苦手な方にも観て欲しい傑作、いや、もはや名作です!!
田舎町ウッズボローで起こる連続殺人事件―。
ドリュー・バリモア演じる女子高生が殺される冒頭から
緊迫感MAXでいきなり強烈に引き込まれます。
第一発見者が両親とか、まさに内臓をエグられるような感覚になった‥。
ここでの名演と本作の大ヒットをきっかけに
ドリューのキャリアが一気に好転して
この後トップ女優に登り詰めたのは
『E.T.』の子役時代や、その後の不遇な時代を知っている映画ファンとしては本当に嬉しかったし、ドリュー主演の映画はけっこう観ましたね^^
ケヴィン・ウィリアムソンの脚本による
ホラー映画ファンのココロをくすぐるセリフの数々が楽しいです。
不穏な空気感を漂わせる撮影と音楽も素晴らしい。
ネーヴ・キャンベル演じる主人公シドニーの母親が一年前に惨殺された事件も絡むことで
ストーリーに奥行きが出て、誰が犯人か予測がつかない展開。
サスペンスが途切れない展開の中で、
デヴィッド・アークウェット演じる保安官代理デューイの
人の好いキャラクターがホッとさせてくれるのがミソ。
あらためてこのキャラクターの存在が大きかったことを感じました。
結局離婚してしまいましたが、本作がきっかけでデヴィッドが
コートニー・コックスと結婚したことを思いながら観ると
少し感慨深いものがあります^^
コートニーが演じたTVリポーターを主要キャラに据えることによって、
事件の世間的な広がりも描けているのがリアル。
本作はとにかくリアルな肌触りが魅力で、それが怖い。
高校生が主役なので 学園モノの面白さもあるのが本作を好きなポイント。
『プラネット・テラー in グラインドハウス』のローズ・マッゴーワン出てたんや(^^ゞ
最初、神戸児童殺傷事件の影響で公開が延期されると決まった時は
(またホラー映画のせいにすんのかよ)と憤慨しましたが、
実際に観終わってみると
(これは公開延期になったのも仕方ない)と思うほど
その犯人像のリアルさと、現代ならではの恐ろしさにゾッとしましたね。
早いもので劇場公開から25年以上経ちましたが、
その恐ろしい印象は今も変わりません。
今の方がよりリアルに感じてしまう気がするほどです。
それまでのホラー映画では観たことがなかった
犯人の設定に初見の時は心底驚いて
その設定によって ホラー映画にありがちな矛盾点を払拭していたことに唸りました!
絶叫マスクの殺人鬼をホラーアイコンに仕立て上げたのも
さすがクレイヴン監督(!!)といったところです。
ボクは断然『エルム街~』より好きやし、
今までに観てきた全てのホラー映画の中でも
ベストな1本に入る絶対のオススメです!
もう一回言いますが、
ホラーが苦手な方にも観て欲しいですね。
「君の内臓の具合を見てみたいのさ」