『007 スペクター』は往年のボンド映画の楽しさを復活させつつスタイリッシュでもある一作! | 【映画とアイドル】

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SPECTRE (2015)

 

 

 

公開中の007の新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観て、

やはり前作の『スペクター』をおさらいしておくべきやったと思ったので、

『NTTD』の二回目を観に行く前に復習しました。

 

本作、賛否分かれていますがボクは好きですね。

本作の前作『スカイフォール』が苦手だったので

サム・メンデス監督の続投が発表された時は絶望しましたが、

意図的に掟破りをした『スカイフォール』とは打って変わって

往年のボンド映画の雰囲気を復活させていたのは嬉しい驚きでした。

 

『スカイフォール』がシリーズ最大のヒットになった上に評価も高かったから

逆に(次どうするんやろ?)と心配してたところもあったんですが、

掟破りをしたメンデス監督が自身の手で、

ボンド映画を基のフォーマットに戻してくれたことが嬉しかったですね。

『スカイフォール』でメンデス監督のことが嫌いになっていましたが、

本作で好きになったとまでは言わなくても、

自分がやったことに自分でオトシマエをつけたメンデス監督は偉いと思いました。

 

ただ、本作が賛否分かれているのは、

往年の雰囲気を復活させながらも

前作でスタイリッシュな映像を極めたノリも残っていて、

前作とは違うおおらかさと気取った映像のアンバランス感からくる違和感というか、

シリーズ最大の悪の組織スペクターをタイトルに冠しながらも

なんかハジけきれない感じにモヤモヤするファンも少なくなかったと思われます。

個人的にはトーマス・ニューマンの音楽の盛り上がりの無さもその要因のひとつと思っています。

 

でもボクは(やっぱり好きや)と今回観ても思いましたね。

何回も観たものを仕事で疲れた後の深夜に観たので寝てしまうと思っていましたが

ちゃんと起きてましたw

2時間28分という長さも相変わらず感じなかった。

適度な場面転換・舞台の移り変わりがあるから退屈しないんですよね。

世界の様々なところを舞台にすることで飽きさせないのもいかにもボンド映画です。

 

 

 

思い返せばクレイグ=ボンド4作目にしてやっと本来のガンバレルが見れたんですよね。

『慰めの報酬』のラストに出てきたのに

『スカイフォール』では出てこなかったからそりゃあガッカリしましたよ。

 

 

この「死人は生きてる」というテロップからスタートしたのも

一度ボンドを殺したメンデス監督の本作への意志を感じますね。

そこから‘死者の日’の祭りの中で一大アクションを繰り広げるアヴァンタイトルは

最初の長回しも含めて、メンデス監督の気合いを感じる素晴らしい出来!!

 

ヘリコプターアクションは『ユア・アイズ・オンリー』を彷彿とさせつつも

ブラッシュアップされてて最高!

思えばここのところの007は過去作のアクションをイメージさせたとしても

昔ほど盛り上がらないことばかりやったから

このヘリアクションは久々に上がりましたね!!!

 

 

せっかく盛り上がったのに主題歌への入りが辛気臭くてアレでしたが←

それまでのキャラが映るオープニングタイトルは上がりましたね。

ここは明らかに『女王陛下の007』のオマージュ。

『女王陛下~』は公開当時は失敗作扱いされてた印象がある(リアルタイムで知ってるワケではないですが)のに、それをリスペクトする監督が多いのはなかなか興味深いところです。

名作やから当然か。

 

 

 

 

 

 

 

先に書いた本作の違和感というか、賛否が分かれてしまったことを象徴するかのようなアクションが

ウィーンでのカーチェイスシーンやと思います。

車も景色も美しいのにアクションとしては盛り上がらないんですよね。

 

 

ここは大好き^^

 

 

 

 

 

 

 

雪山でのアクションもいまいち盛り上がらなかったし、

制御できない飛行機で追っ掛けるとか危険過ぎるやろww

 

せっかく雪山でロケしたのにボンドにスキーを履かせなかったのがホンマ勿体ない。

まぁそれでもボンドアクションらしいビジュアル的な派手さはいいんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

このホテルのシーンから列車のくだりまでは、

クレイグ=ボンドではあんまり無いボンドガールとのイイ感じのやりとりがあって

好きなシークエンスですね。

5作やって結局まともなボンドガールはヴェスパーとマドレーヌだけなんですよね。

マドレーヌをもともと好きな女優さんやったレア・セドゥが演じてくれてよかったです。

これが好みじゃない女優さんやったらクレイグのシリーズ死んでたわww

いや、エヴァ・グリーンは好みじゃないのによかったから、そこは演出次第か?!

 

 

 

スペクターの基地の造形にケレン味がなかったり、

エッ?!!と思うほどアッサリ爆発したりw

ギネスに載ったワリにはその爆破シーンに迫力なかったりと

いまいち盛り上がり切らないところがあるのは事実ですが、

こういう基地が出てきただけでも嬉しい気持ちにはなれましたね^^

 

 

 

 

 

 

最終対決がロンドンやったのはいいんですが、

ヘリコプターをピストルで撃ち落とすって‥ww

 

 

この頃のボンド映画のアクションに限界を感じるのは

製作費は巨大になってて、本作も2億5千万ドル以上と言われていますが、

これだけの巨費をかけても昔ほどのアクションが撮れないんですよね。

まぁ時代が時代ですから、これだけ世界でロケするだけで莫大なお金が掛かるのは分かりますが、

これだけ金掛けてこの程度のアクション(?)って思ってまうことも事実。

 

 

せっかくテムズ川を舞台にしてるんやから

Qボートでヘリに体当たりくらいして欲しかったですwww

 

 

 

ただ、この橋の上のシーンはカッコよく撮れてて好き!

 

 

 

 

 

 

ほんで本作、ラストシーンが最高なんですよね~!!!

 

 

 

個人的にシリーズ中でも最高に好きなラストシーンのひとつです。

 

 

好きと言うワリには文句も色々書いてしまいましたが(^^ゞ

 

本作

“アクション映画は出だしが肝心“

“終わりよければすべてよし"

この二大ポイントをおさえているから好きなのかもしれません(笑)

 

もう一度言います。

 

「終わりよければすべてよし」なんですよ!!!!