CASINO ROYALE (2006) ➁
お約束になってたド派手なアクションなしに
新生007に相応しい見事なアヴァンタイトルを演出したマーティン・キャンベル監督。
『ゴールデンアイ』のピアース・ブロスナンに続いて
本作でダニエル・クレイグのニュー・ボンドを見事に演出したキャンベル監督に
まだお元気なら、もう一度新しいボンド役者のスタート作を演出してほしいくらいです。
この時はホワイト(イェスパー・クリステンセン)はただのチョイ役で終わると思ってましたが
まさかこのオッサンの娘と‥。
今回の悪玉ル・シッフルを演じるマッツ・ミケルセンは本作で初めて知りましたが、
このキャスティングが本作の大成功に大きく貢献したのは間違いないですね!
ル・シッフルはマネーロンダリングしているので、ただの仲介役っぽい感じで、
金儲けを企んでるだけで、いつものボンド映画の悪玉みたいなアクの強さはない設定やのに、
ミケルセンが演じたことで、ボンド映画の悪玉らしいカリスマ性をも漂わせているのが見事です。
最初観た時、株の‘空売り’というのがピンとこなくて
ネットで調べたりしました↑(^^ゞ
アヴァンタイトルで大きなアクションがなかったぶん
ここからいきなりデカい見せ場があるのも掴みとして最高!
実質、このアクションがいつものアヴァンタイトルのド派手アクションの役割も果たしているといっていいと思います。
極めてハードなキャラ設定で幕を開けた新生ボンドが
ここでジョークを言ったので、いい感じにほぐれました^^
ここはもはや名セリフですね!!
爆弾男に監視を気づかれても慌てないところがカッコイイ!
そして いったん追跡が始まると一気に激しいアクションへとなだれ込む!!
ここからのデヴィッド・アーノルドのスコアも素晴らしくて♫
まだ“ジェームズ・ボンドのテーマ”を使えないにもかかわらず
アクションを見事に盛り上げるここでのスコアは
『ワールド・イズ・ノット・イナフ』のアヴァンタイトルのスコアに続いて大好きなスコアです!!!
クレイグ=ボンドの強引ともいえる追跡の仕方が最高!!
そこらへんにある物を上手く使って追い詰めるのがいい。
ボクの記憶では本作が映画館で初めてデジタル上映を観た作品やと思うんですが、
ここでのアクションにおけるバックの海や空の色が凄くキレイやったのを鮮明に覚えています。
映画館で観た時のバックの青空の美しさは、この画像の比じゃなかったです。
この 壁をブチ抜く強引さが最高でしたね~!!
足の速さでは敵わない爆弾男に、機知に富んだ判断で食らいつくのが燃える!!
普通は大使館に逃げ込まれたら諦めそうなものですが―
大使館の中でもお構いなしに暴れ回るクレイグ=ボンドにシビれましたね!!!
爆弾男の乱暴な扱い方も最高でした^^
この局面から逃げ切ったのも見事。
今まで四作品観たクレイグ=ボンドのアクションの中でも
この冒頭のパルクールアクションがいまだに一番好きです。
観客のハートを一番掴むべきタイミングでしっかり最高のアクションを魅せた本作。
ここぞというところで外さないからこそ、このシリーズが長く続いてきたんやと思います。
JAMES BOND WILL RETURNE