The World Is Not Enough (1999) ✑ ❺
砂埃が舞うようなアゼルバイジャンから一転して雪山に場面が切り替わるのがいいです。
この降下の仕方もエレクトラ(ソフィー・マルソー)の強気な性格を表していていい。
ブロスナンはサングラスも似合いますね~!
ここの映像と音楽はいい感じ♫
ここは『美しき獲物たち』のアヴァンタイトルを思い出しました。
久々のスキー・アクションを見れる期待感でワクワクしてましたね。
しかし、アクションは期待外れでした。
二人のスキーウェアの色合いは白いバックに映えていいですね。
本作のスキー・アクションがお好きな方はゴメンなさい<(_ _)>
ここから気に入らない点を書かせてもらいます。
本作のスキー・アクションのポイントは追っ手をパラホークにしたことですが、
これが盛り上がらない要因。
スピード感が無いんですよ。
パラホークのアイデアはスタント・コーディネーターのサイモン・クレーンが思いついたそうなんですが、
当初の予定ではスキーvsスキーの予定だったそうなので、そのままやってほしかったです。
まぁそれやと同じパターンの繰り返しになるから新しいアイデアでやった意欲は素晴らしいと思うんですが、
結果的に迫力が無ければ意味がありません。
猛スピードで逃げるボンドを手榴弾で仕留められるワケないやん(笑)
ここの絵面は好きなんですけどね~(^^ゞ
こういう雪山でロケーションするのはボンド映画の素晴らしさではあります。
パラホークは映画用にデザインしたそうなんで、いっそ
機関銃や小型ミサイルも付けてほしかったですね。
操縦しながらじゃムリやろw
デザインはなかなかカッコイイんですけどね。
撮影もシーンによっては007アクションらしい良いシーンもあるんですが‥。
いかんせん旋回能力がスキーに敵うワケもなく‥w
明らかに遅い敵に追いかけられてハラハラするワケないやんww
『ユア・アイズ・オンリー』のスキー・アクションを見てる007ファンがこんなスキー・アクションで満足できるワケがない。
シリーズものはハードルが上がる一方で作る方は大変でしょうが、
そのハードルをクリアしてきたからこそシリーズも続いてるハズ。
ここではその気概が感じられない。
アヴァンタイトルで見事なアクションを魅せ切ったヴィク・アームストロングもどうしちゃったんやろ?
って感じです。
アヴァンタイトルで全精力使い切ったか?(^_^;)
メイキング本(イアイン・ジョンストン著)によると
アームストロングは『007は二度死ぬ』『女王陛下の007』でスタントをつとめて、
『女王陛下~』のスタント・コーディネーターのジョージ・リンチは奥さんのお父さんということで、
長いシリーズならではの歴史を感じるつながりですね^^
このスキー・アクションは不満でしたが、
アヴァンタイトルは最高傑作やし
次回作の『ダイ・アナザー・デイ』でも素晴らしいアクションを見せてくれたので
大好きなアクション監督であることに変わりはありません。
こういう人がまた007のアクション撮って欲しいな~!!
ココは好きですね^^
敵の爆発を見る前にすでに終わった感を出してるボンドがいい^^
ここはグローブを触ってるのかと最初思いましたが、パラシュートの切れ端を触ってたんですね。
ここでの新兵器もお約束。
ここのオメガかっこいい。
エレクトラの弱い一面を初めて見たボンド―。