Tomorrow Never Dies (1997) ✑➁
オープニングタイトルから間髪入れず戦艦が登場し、いきなり緊迫の展開。
船長もイケメンw
こういうシーンはさすがにCGを活用していますが、
ステルス潜水艦はミニチュアで見せてくれるのが嬉しいところ。
デザインも好きですね👍
こういうシーンのミニチュアワークも上手い。
規模は違いますが、いきなり船が沈没するシチュエーションは大好きな『ユア・アイズ・オンリー』を彷彿とさせて個人的に上がりました^^
ここの映像とスローモーションも使い方が上手くて(おっ!)と思いましたね
スケール感は及ばないものの『私を愛したスパイ』以来の海の要塞って感じ。
要塞ってほどでもないかw(^^ゞ
この目のアップですでに狂気を感じさせる演出。
今回の悪玉のメディア王カーヴァーを演じたジョナサン・プライスはボンド映画の悪玉は似合わない地味な俳優かと思ったら、なかなかどうして、なにげなく狂気を滲み出した演技が上手かったです!
ここまでの序盤で既に(ロジャー・スポティスウッド監督イケるやん!)と思いましたね
当時は今みたいにネットが主流じゃなかったから、
新聞とテレビのメディア王こそが世論を操作できたという設定も納得。
メディアの恐ろしさを描いたという点では、今のネット社会の問題点を先取りしていたとも言えるかも。
まぁそんなに斬新な設定でもなかったんですが、的確にその時代の世相を取り込んだ悪役の設定はさすがです。
‘メディア王’なんて言葉自体、この頃に出てきた気がするし。
パソコンも普及してきて、時代がデジタルに移行していく過渡期やったのかもしれません。
『ゴールデンアイ』ではシリーズが休止していた数年間に起こった政治的・世界情勢の変化を上手く取り入れた悪役設定をしていましたが、本作では政治色を排したのが正解。
久々に誇大妄想狂的な悪玉が登場したので嬉しくなりました
右腕のスタンパーを演じたゲッツ・オットーは、いいガタイと面構えをしてるワリには印象薄いw
誇大妄想狂が悪玉やとやるコトもデカいのでw敵の策略のシーンも必然的に盛り上がります。
『ムーンレイカー』なんかいきなりスペースシャトルをハイジャックしてたもんな
本作のカーヴァーは『ムーンレイカー』のドラックス以来の誇大妄想狂といっていいでしょう。
メーカーってこういうことホンマにやってそうで怖い
スタンパー、CGみたいやな(笑)
「悪いニュースほど売れるニュースはない」
これは現代においても通ずる嫌な現実。
ネットニュースなんか詐欺みたいなタイトルで釣ってくることしょっちゅうある。
つまり、マスコミが金儲けに走ればロクな発信はしないということ。
やはり007映画は先を読んでますね。
ガラッと舞台が変わるメリハリもいい感じ^^
ティモシー・ダルトンの硬派なジェームズ・ボンドも大好きでしたが、
ロジャー・ムーアのボンドから入った世代としては、
こういうプレイボーイ然としたボンドを久しぶりに見て思わずニヤッとしましたね
こういうシーンのワリにはw美しい映像になってるのもイイです^^
ここワロタww
ジュディ・デンチの大女優感を上手く活かしてますね(笑)
緊迫した情勢の中、Mが提案した調査に48時間の期限がつけられることで、
本編にも時間的なサスペンス(というほどのものではないですが)がさりげなく加味されるのもいいです。
ここからのシーンも好き!
シリーズのコアなファンならいざ知らず、
退屈になりがちなMがボンドに指令を出すシーンを動く車内にしたことで
いつもなら流れが途切れるところにも動きを持たせた演出が素晴らしい!!
マニーペニー(サマンサ・ボンド)とのやりとりもココできっちり入れる抜かりのなさ。
このシーンでもちゃんと笑ってたんやw やっぱり流れが止まってない👍
ブロスナン=ボンドにおけるマニーペニーとのやりとりは
以前より一歩進んだ感じが好きですね^^
ピアースとサマンサが同年齢くらいに見えるからやと思います。
実際にはピアースが十歳ほど上ですが、いいバランスやと思います
ここからパッと飛行機の着陸シーンに切り替わり
流れが全く途切れないまま次の舞台へ―!
JAMES BOND ALWAYS RETURNS ―