『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』➀~見事なアクションのアヴァンタイトルと最高のOPタイトル! | 【映画とアイドル】

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6年というシリーズ最長のインターバルを乗り越え大成功した前作『ゴールデンアイ』は

驚くほど‘ボンド映画の王道’を貫き、

ピアース・ブロスナンを最高にカッコよく初登場させてくれていましたが、

本作の監督は前作のマーティン・キャンベルからロジャー・スポティスウッドにバトンタッチ。

ボクはスポティスウッド監督の作品は『テラー・トレイン』『影なき男』『エア・アメリカ』を映画館で観ていましたが、その中ではホラーの『テラー・トレイン』が一番好きで、他のフィルモグラフィーを見ても

スポティスウッド監督にはB級映画(悪い意味ではなく)のイメージがありました。

だから007の監督に抜擢されたのは意外で、正直不安に感じましたね。

 

 

 

しかし、本作『トゥモロー・ネバー・ダイ』は非常にテンポのいいアクション映画になっていて、

ボクが007を観るようになってから初めて上映時間が2時間を切り(シリーズとしては『007は二度死ぬ』以来三十年ぶり)、

ノンストップ・アクション、ジェットコースター・ムービーのようなノリになってて、

ボクが『ゴールデンアイ』でやるんじゃないか?と予想していた

‘90年代以降のアクション映画の時流に乗る’ということを本作でやってのけていたのでした!

 

常々(アクション映画で2時間以上は長い)と思っていたボクは、

いい意味でボンド映画らしからぬハイテンポな展開にワクワクし、

二回目の鑑賞では中盤眠くなった『ゴールデンアイ』と違い(スイマセンw 今ではその中盤も好きです^^ゞ)

何回観てもアッという間に終わる、まさにアクション映画の快作に仕上がっていた本作に

公開当時は興奮したし、もちろん今観ても好きな007作品です!

 

ただ、当時はまだ若かったのでwそういう作品を求める欲求が強く、

今はむしろ‘間’を楽しめるようになったので『ゴールデンアイ』の評価が年々高くなってきた感じですね。

ブロスナン=ボンドの作品ではファンの間でも評論家からも『ゴールデンアイ』が一番人気が高いと思うんですが、

今回『ゴールデンアイ』に続いて久しぶりにガッツリ本作を観て、

やっぱりボクは本作の方が好きやと思いました。

それは、ボンド映画の王道を敢えてある程度は排しながらも、ボクが個人的に重要視しているボンド映画に欲しい要素がキッチリ入っているからです。

それも含めてガッツリ振り返りたいと思います。って、前置き長いわ‥w

 

 

 

 

テロリストの武器マーケットから始まるのも、当時のアクション映画の流れに乗っていたと思います。

対テロアクションが主流になってましたからね。

 

 

日本の地下鉄サリン事件を脚本にさりげなく取り入れているのが本シリーズらしいところ。

昔のボンド映画を観ると当時の世相まで思い出させられることが多いです。

日本人って、世界的に類をみないような恐ろしい事件を経験しても、時間が経ったら忘れやすい国民性な気がして怖いです。

 

 

CIAを揶揄するところもボンド映画らしい^^

 

 

 

このアヴァンタイトルは、ボンドが潜入しているところにミサイルが発射されたことによって

時限サスペンスのハラハラ感が加わるのがまず面白い!

 

ボンドがミサイルで死ぬワケはないですが(笑)

見事な編集でサスペンスがいきなり最高潮に高まります!!

 

 

そんな状況やからこそさらに効くボンドのジョークにひひ

 

 

Mとの信頼関係がさりげなく描写されるところもイイ感じ👍

 

 

 

 

カメラワーク、アングルもよくて、アクションの流れがいきなりイイです!

 

撮影のロバート・エルスウィットは本作まではそれほど目立った実績はなかったのに、

そういう人を起用して成功させるのも007映画らしいセンスグッド!

エルスウィットは本作の後に『ミッション:インポッシブル』シリーズの『ゴースト・プロトコル』『ローグ・ネイション』にも起用されたので、明らかに007を意識してるトム様のお眼鏡にも叶ったと思われます^^

 

 

 

ブロスナン=ボンドはマシンガンが似合う! 構え方もカッコイイ!

 

 

当時はアクションにもCGが使われるようになってきていましたが、

あくまでも実写で魅せるアクションが素晴らしいです。

 

 

 

この、ミサイルが近づいてくるシーンをちょくちょくはさむからハラハラ度が増す!!

ミサイルが飛ぶところのバックの映像も素晴らしいです。

 

 

 

いきなり火薬をガンガン使ってるから盛り上がるドンッドンッ

 

 

 

ボンド映画においては追っ手もイケメンにひひ

 

 

 

車同士ならありがちなシチュエーションですが、戦闘機同士でやってしまうのがさすが007!!

 

 

 

 

本作の魅力で忘れてはならないのが、本作からシリーズに起用されたデヴィッド・アーノルドの音楽♪

007、ジョン・バリーを敬愛するアーノルドの正にツボをおさえたスコアで音譜

アクションの面白さも3割増しです♪♪♪ニコニコ

 

アーノルドは本作から『慰めの報酬』まで6作連続で登板しますが、

本シリーズの音楽面ではジョン・バリー以来の黄金期やったと思います。

 

正直、彼が降板してからの『スカイフォール』と『スペクター』の音楽は印象に残ってないし、だからサントラも買いませんでした。アーノルドが手掛けたサントラは全部持ってますがCD

 

しかし本作のサントラは、音楽だけCDで聴いててもさほど上がらず(スイマセンw)

映画を観ながら聴くと最高に上がります♫⤴⤴

でもこれって映画音楽として素晴らしいということです(^^♪

 

 

 

地上でのアクション・爆破シーンからのスカイチェイスと、アクションのつるべ打ち!!!

 

 

 

笑ってしまうようなw敵のやっつけ方も007らしいところにひひ

 

 

 

本作からMの参謀長チャールズ・ロビンソン役で登場したコリン・サーモンがいきなりイイ感じグッド!

 

アヴァンタイトルのアクションってボンドの一人舞台が多いイメージがありますが、

チームプレーの良さも巧みな編集で描写しているところが好きです。

 

 

 

ここのスコアからオープニングタイトルの主題歌へといく流れもお見事(まぁ、ココはいつも見事なんですが^^)。

 

 

 

そして、このオープニングタイトルの映像がまた素晴らしい!!!

 

 

 

往年のモーリス・ビンダーのオープニングタイトルの雰囲気は継承しつつ

CGならではの映像表現も加えて、かつ、本作のテーマや特色も見事に表現。

シェリル・クロウの見事な歌唱との相性もバッチリで♬

オープニングタイトルの映像としてはシリーズ中でも一番好き(ビックリマーク)と言っても過言じゃないです。

 

 

 

 

シリーズ最長のブランクと危機を、王道を貫くことで越えた前作『ゴールデンアイ』。

ならばそのまま王道を貫いた方が無難なのに、

ここで当時のアクション映画の時流に正面から飛び込んだ老舗アクションシリーズ^^

 

常にチャレンジングな姿勢を失わないプロの製作陣の英断があったからこそ

007シリーズは21世紀以降の今では更に人気が高まり、

“明日は決して死なない”シリーズになり得たのです。 たとえ公開が延び延びになっても‥(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JAMES BOND ALWAYS RETURNS ―^^