15MINUTES (2001)
本作は犯罪とメディアの悪しき関係性を描いていますが、
今ならYOUTUBEなどで個人で世界に発信できますが、
19年前に公開された本作ではテレビが最も影響力のあるメディアとして登場📺
SNSの発展で現代においてのテレビの影響力は昔よりは落ちていると思いますが、
それでも依然大きな影響力を持っていることは間違いないでしょう。
ただし、この頃のTV番組はネット上の動画を流すものが非常に多く
テレビが自ら存在価値を低くしてしまっているのが何とも皮肉な感じがします。
視聴者が飛びつくようなネタが欲しいテレビのワイドショー番組が
本作のように、殺人者本人が撮った映像を欲しがるというのも有り得る話と思います。
マスコミにも取り上げられるほど有名なニューヨーク市警の殺人課刑事エディと
放火捜査官のジョーディが、殺人と放火が絡んだ現場で一緒になったことで
まるでコンビみたいになります。バディものは一時期流行りましたが、
殺人課の刑事と放火捜査官という組み合わせが新鮮で面白いです。
‘ベテランと若手’という組み合わせになってるのは定番ですが、そこも面白さにつながっていきます。
エディを演じたロバート・デ・ニーロはさすがの存在感でしたが、
ジョーディを演じたエドワード・バーンズがなかなか魅力的でイイです。
この人、イケメン俳優で監督もこなす才人やのに、本作以降思ったほど活躍してないのが残念。
本作では三十歳過ぎて旬な時期のバーンズの男前ぶりを楽しめるのもいいです^^
バーンズは優しそうな表情がいいですね~!
この女優さんがなんか見たことあるような気がしてたら、
『死霊館』シリーズなどで活躍してるヴェラ・ファーミガでした(!) 売れましたね~^^
悪役の二人組がチンピラみたいで少しイラっとしますがw
面白いのはその片割れがビデオで映像を撮るのが元々好きというところ。
だからまるで映画監督気取りで撮影してるとこなんかは妙な面白味がありました。
犯人の二人はチェコ人とロシア人なので、メディアを偏重するニューヨークを皮肉っているように見えるところも面白いです。
加害者に有利な司法制度の粗を浮き彫りにしているところもポイント。
ただし、社会派のような重いノリではないので、サスペンスとして楽しめます♫
ニューヨークでの臨場感のあるロケ映像も見応えがあります🎥
映画館で観た時は後半の意外な展開に驚いたんですが
ここからはその【ネタバレ】です
なんと犯人はエディを殺して そのビデオをTVに売り込む。
ロバート・デ・ニーロという超大御所俳優が演じる 主役と思われたキャラが終盤を待たずして死んでしまう展開に心底驚きましたが
実はここからが本当に面白くなります
ジョーディが完全に主役になり、エディの見習いみたいな感じやったのが
エディの弔い合戦とばかり、まるで自身が殺人課の刑事みたいに突っ走るから盛り上がります
有能な弁護士を雇って余裕の💩野郎を―
自ら成敗
すっかり刑事の後ろ姿になったジョーディがカッコイイです
そういえばシャーリーズ・セロンが出てきて(おっ
)ってなったんですが
ワンシークエンスのみの出演でした(泣)ww