📺NHKで昨年12月に五日間に渡って放映された【体感 首都直下地震ウィーク】
ドラマ『パラレル東京』
https://www.nhk.or.jp/taikan/parallel-tokyo/
小芝風花ちゃんが主演やから見たというのもありますが、
阪神淡路大震災や一昨年の夏の大きな地震を経験した身としては、
目が離せないドラマになっていました。
政府が出している資料を元に作られていました。
だから ドラマもリアルな作りで、ドキュメンタリーっぽい感じもしました。
ドラマと、スタジオからの生放送を組み合わせた進行も
地震や災害について考えるには よい構成やったと思います。
『DAY１』で恐ろしかったのは【群衆雪崩】
同じ場所をめがけて人が一気に動けば、それが大きな災害につながるというのが怖いです。
群衆を誘導するドローンが登場しましたが、実際にパニック状態になった街中で
こんなドローンが認識されるのか？ 疑問はありますね。
でも、こういう開発はどんどん進めてほしいです。
『DAY２』で恐ろしかったのは【火災旋風】
ひとたび大地震が起これば、さまざまな二次災害の発生が想定されます。
炎が竜巻みたいになるのが怖いですが、炎ではない黒い煙は見えにくいから、それも怖いです。
『DAY３』
南海トラフ巨大地震が起こる可能性が‘30年内に70%’という数字が微妙ですよね。
‘20年以内に80%’くらいやったら もっと危機意識出ると思うけど、
そもそも地震の予知がどれほどの精度があるのかが分からない。
阪神淡路大震災が起こった時は、関西であんな大きな地震が起こるなんて思ってなかった。
だから、あの時はホンマに怖かったです。
当時住んでたマンションが倒壊するかと本気で思いました。
あと、怖くて動けなかったというか、揺れが強過ぎて動きようがなかった記憶があります。
四半世紀経っても、あの恐ろしさは忘れようもありません。
高橋克典がニュース番組の編集長を渋く演じていました。
【通電火災】も怖いですね。 地震が起きたら一旦ブレーカーを落として、
電力が回復したら、安全を確認してから電気を付けるということを忘れないようにしたいです。
災害に強いとされていたタワーマンションが意外に災害に脆弱なところもあるのは、
昨年の水害でも露わになりました。ケース・バイ・ケースでしょうが。
リアルに徹したドラマやから、風花ちゃんは演技が難しかったと思いますが、
彼女の普段からの誠実なイメージが 役に上手くハマったと思います。
番組のホームページにあった風花ちゃんのインタビューを読みましたが、
風花ちゃんは家族のことを想って演じたそうです。
こういう事態で真っ先に考えるのは家族の身の安全ですからね。
スタジオも大きな揺れに見舞われる展開で、一層リアルさが増しました。
『DAY４』
風花ちゃん演じるキャスターが、自分自身の意志を持って視聴者に伝えようとする姿勢に感動しました。
‘もし、地震が起こる前に戻れたら？’
阪神大震災のような大きな地震を経験しても、時間とともに恐怖感は薄れていたような気もしますが、
一昨年の大きな地震で再び怖さをリアルに思い出して、
部屋の高い所に置く物の配置とかは変えました。
でも、もっと歳をとって、体の動きが鈍くなってから大地震がきたらもっと怖いと思う‥。
この放送で一番恐ろしかったのは、スタジオからは生放送やったから
現実の地震速報が入ったことです。 一瞬（演出か？）と思ってしまうほど怖いタイミングでした。
あらためて（いつ巨大地震がきてもおかしくない）ことを実感しました。
やはり危機意識を持つことと、備えが大事ですね。
大きな地震はその後、何年も大きな影響を残します。
あれだけ大きな原発事故があって、その処理も終らないのに
いまだにこの国で原発が稼働している、その事実以上に
国の危機意識の無さが怖いです。
実際に起こった事故を見たら、安全対策で防げるものとは思えません。
ドラマは四話まででしたが、総括的な特集を五夜目にやっていました。
風花ちゃんの言う通りやと思います。
怖さを忘れないことで危機意識が出てくる。そして、それが備えにもつながるからです。
年末年始の繁忙期をこえて、一息ついたところで起こったのが阪神淡路大震災でした。
日常生活に戻った感覚がある今こそ、危機意識を忘れないことが大切やと思います。