エイミー・アダムスが最高に美しい『ダウト』は、疑念を抱いてしまう人間の性をあぶり出す。 | 【映画とアイドル】

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『ダウト ~あるカトリック学校で~』  Doubt (2008)    

 

 

 

 

今年のアカデミー賞で、『007 スカイフォール』などで素晴らしい撮影を見せたロジャー・ディーキンスが受賞して嬉しかったので、

彼のフィルモグラフィーをチェックして、買ったまま封も開けてなかったw本作のDVDをやっと見ました。

 

先日、本作に出演しているエイミー・アダムスの『魔法にかけられて』を久しぶりに見たし、結果的にはいいタイミングになりました^^

 

映画館で見てから早いもので、もう丸9年になるんですね。

 

 

 

本作は テーマの面白さはもちろんですが、とにかくエイミーが美しくて…(///∇//)

ジェイムズというシスターの役やから常に すっぴんに見えるようなナチュラルメイクで、

並の女優ならスクリーンや大画面のTVでは耐えられないような役(^^ゞ

しかし、エイミーは驚くほどの美しさで、今までに見たエイミーの作品の中で、

「彼女が一番美しいのは本作!」と言い切れるほどです!!

 

 

 

そんな エイミーの美しさだけでも充分見る価値のある作品ですが、

カトリック学校の校長アロイシアスを演じるのがメリル・ストリープ、神父のフリンを演じるのがフィリップ・シーモア・ホフマンというオスカー俳優で、昨年見事オスカーを獲得したヴィオラ・デイヴィスまで加わり、まさに映画ファンとしては目が離せない演技合戦が繰り広げられます。ただし、それは終始‘静’な感じで、だからこそ 息をのんでしまう応酬に引き込まれてしまいます。

 

 

残念ながら受賞は逃しましたが、本作ではこの主要4キャスト全てがアカデミー賞にノミネートされるという快挙を成し遂げました。

 

 

エイミーもいつかはオスカーを獲ってほしいですね!

 

 

 

 

フリンが カトリック学校の生徒である黒人少年と性的な関係を持ったのではないか?という疑念を抱いたアロイシアスとジェイムズと、それに対するフリンのやりとりが見どころになりますが、特に、一度抱いた疑念は振り払うことができないアロイシアスとフリンの応酬には、単なる疑念が絡むだけではなく、お互いの人間としての考え方までがぶつかり合うことになるので、そのセリフひとつひとつから気を離すことができません。

 

 

 

 

 

戯曲を舞台化したものを映画化しただけあって、セリフの応酬が作品の軸を成していますが、撮影監督にディーキンスを配したことで 映像の美しさをも見せてくれるところが映画ならでは!

 

 

 

 

 

原作も手掛けたジョン・パトリック・シャンリーは見事に映像化していると思います。

会話劇としての面白さは、自分で原作・脚本を書いている彼だからこそやと思いますね!

 

 

 

 

シスターや神父が主役ですから、そこには当然信仰心なども絡み、

自分自身の感情、神に対する精神など、さまざまな気持ちが絡み合う様は、普通の会話劇にはない面白さと深みがありました。

 

 

 

 

 

タイトルの【DOUBT】とは【疑う・信用しない】という意味。

アロイシアスがフリンに疑念を抱くのは、事実・証拠からというより、もともとフリンのことを嫌っていたから、というのがなかなか人間の真理を突いていると思いました。

そして、そういう気持ちで人に対して疑念を抱き、それを正すためには 神に背くこともいとわないアロイシアスが、知らぬ間に 自分自身に呪縛をかけていたかのような姿に、人間の恐ろしさや業を感じたのはボクだけじゃなかったはずです。

 

 

 

シスター・ジェイムズというキャラクターの通り、とても美しかったエイミーと、

いつしか、自分の中の疑念という感情に苦しめられていくアロイシアスの姿が鮮烈に印象に残る作品です。

 

 

 

 

 

 

 

花を愛でる、季節を感じる心のない人間は、いつしか 自分自身の闇の中で何も見えなくなるのかもしれません。