BROKEN ARROW (1996)
ジョン・ウー監督のハリウッド進出第二作目にして初の大作!
本作の次に撮った『フェイス/オフ』がアクション映画史に残る最高傑作やったから、
ウー監督はこの頃が自分の中では全盛期でしたね!
主役の空軍パイロットを演じるのが
ジョン・トラボルタとクリスチャン・スレーターというのがまず魅力の本作。
この二人の‘先輩と後輩’という関係性がストーリーの要にもなっていて、そこが面白いです!
ステルス戦闘機が登場する作品ってテンション上がる!
『エグゼクティブ・デシジョン』や『暴走特急』でも活躍してました!!
こういうミニチュアワーク好き!^^
視覚効果を担当したジョン・リチャードソンは007も多数担当した経歴があるだけに流石の映像です!
タイトルの“ブロークン・アロー”とは“核兵器紛失”を意味する暗号ということで、
ホンマにありそうな暗号やから怖いです。
カートウッド・スミスは『ロボコップ』で映画史に残る悪役を演じ切ったのに、
その後はなぜか政府のお偉いさん的な役が多いですねw
役人なんて裏では悪いコトしてる?!ということを揶揄する意図でもあるんでしょうか?(勘繰り過ぎww)
公園監視員を演じるサマンサ・マシスの勝ち気なヒロインぶりがイイ!!
舞台になる砂漠をよく知ってるから、添え物になりがちなアクション映画のヒロインとは違って大活躍!!
トラボルタ演じる悪役が、トラブルを逆に楽しんでいるように見えるのがいい。
悪玉はこれくらい余裕持ってないとね!
核爆発が起こった時のこの描写↑は何回観ても凄いリアル!!!
今なら間違いなくCGで描くでしょうが、当時どうやって撮影したのか知りたいほど上手く撮れてる!
ココのトラボルタが最高!!!
トラボルタが悪役を演じると、どこか茶目っ気が出てくるのがいいですね^^
ナメてかかってたヤワな後輩の意外な善戦に、なぜか少し嬉しそうなトラボルタの表情もいい。
戦闘本能がある男は戦い甲斐のある相手を求めるものなんでしょう。
もう二十年前の作品ですから、ヘリも実写やから見応えあります!
傑作『スピード』を手掛けたグラハム・ヨストの全くダレない見事な脚本に
ウー監督の考え抜かれたアクション描写が連続するんやから、アクション映画ファンは必見!
この頃はあまり見られなくなった、実写による爆破シーンもガンガン出てきます
‘先輩に敵わなかった後輩が徐々にその先輩を追い詰める’というプロットに燃える本作
主役の男二人の熱い戦いに矢継ぎ早に展開されるアクション それに魅力的なヒロインも加わって
理想的なアクション映画になった本作は
20年経っても、全く色褪せない面白さです!!
“危機的状況で結ばれた男女は…?”
それは『スピード』の話かww(笑)