『ラ・ラ・ランド』は大人のためのラブストーリー。 | 【映画とアイドル】

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今年のアカデミー賞作品賞の発表で前代未聞の誤発表があり、

本作は間違いなく人々の記憶に残る映画になったと思いますが、

実際に観ても、印象深い作品になりました。

 

(対応が早いポスターですね^^)

 

 

 

 

【ネタバレも含みます】

 

 

 

 

 

 

Twitterで流れてきたこの予告で初めて本作を知ったのが半年くらい前でしょうか。

監督が誰かも知らないまま、ロマンティックな映像とエマ・ストーンちゃんのキレイさに心奪われて、

観たい(!)と思いましたが、その時は 賞レースに大きく絡む、

ましてやエマちゃんがアカデミー賞主演女優賞をとるなんて夢にも思っていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“夢をみていた”というキャッチコピーのように、

映画の夢を見させてくれる本作は、自らが夢を体現することになったのです。悪夢も含めてw

いや、先に書いたように、今回のハプニングによって本作は永遠に語り継がれる映画になることは間違いありません。これもまた、本作が持つ力なんでしょう。

 

最初に見た予告編ではミュージカルシーンは強調されていなかったので、

‘ロマンティックなラブストーリー’として期待していましたが、

実際にはオープニングからバリバリのミュージカル!

ボクはミュージカル映画も大好きなので、それもまたワクワクしたんですが、

静かな曲が流れる予告に惹かれていた分、少し違和感もおぼえました。

 

しかし、映画史に残るものとなったと言えるほど素晴らしい冒頭のミュージカルシーンで植え付けられた本作の印象は徐々に変わっていきます。

 

 

 

 

〈ミュージカル映画〉から、ボクが本来イメージしていた〈ラブストーリー〉へと色合いが変わっていくのです。

 

 

 

ひとつ、予想外やったのは、ロマンティックなだけじゃなくて、実は〈大人のラブストーリー〉やったということです。

 

ボクがまだ学生やったころに観てずっと心に残っている『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』を思い出しました。

 

 

 

エマ・ストーンちゃん演じるミアは売れっ子女優を目指してオーディションに明け暮れる日々。

ライアン・ゴズリング演じるジャズ・ピアニストのセバスチャンは、自分が愛する音楽を演奏できる店を作ることが夢。

そんな二人の設定が、女性ボーカルとピアニストの恋を描いた『ファビュラス~』と重なったんですが、

それは観終わった後に重なりました。作品自体のアプローチは全く違うからです。

 

 

 

 

 

華やかなミュージカル映画として幕を開けながら、主人公二人の辛い現実を徐々に浮き彫りにします。

二人がお互いの夢を尊重し合う姿に心地よく浸りつつも、やはり現実は厳しくて、

それによって離れてしまう心。しかし、本当に心が離れてしまったワケではなくて、

エンターテイメントの神様は二人をちゃんと見ていた―。

 

 

 

 

 

 

大きなスクリーンやったにもかかわらず満席状態やった場内は女性のお客さんが圧倒的に多い印象で、カップルもそれなりにいましたが、ボクはいい意味で本作はデートムービーではないと思いました。

それは 恋愛の現実的な面も描いているので、ラブラブのカップルには向かないと思ったんです。

きらびやかなシーンも多いので、その話で盛り上がってるカップルさんもいましたが^^

ボクはむしろホロ苦かったんですよね。 オッサン一人で観たから侘しかったワケじゃないですよw

 

 

 

 

この映画はロマンティックなシーンで盛り上げながらも、現実的な余韻を残すところが、

ボクが今まで観てきたミュージカル映画とは違うし、そもそも〈ミュージカル映画〉というカテゴリーではないです。ボクの中では。

だから、ミュージカル映画やからと敬遠している方にも観ていただきたい思いがあります。

 

〈大人のラブストーリー〉ってあんまりないような気がするんですよね。

特に邦画は十代をターゲットにしたようなラブストーリーばかり。実はそういうのも好きなんですが ^^ゞ

一応大人としてはwたまには大人な恋物語も味わってみたい。

思い返せば、同じくライアン・ゴズリングの『ブルー・バレンタイン』も大人の、いや、大人過ぎるラブストーリーでした。

 

 

 

本作のライアンを観てたら‘役者’って感じがしました!

指の動きがめちゃ滑らかやと思ったら実際に弾いていたとは驚き!!

本作の製作にも熱心に関わったみたいやし、熱い役者魂がスクリーンから伝わってきます。

 

 

 

 

 

そしてなんといってもエマ・ストーン!!

‘女優で映画を観る’ボクですからw 本作最大のお目当てはもちろんエマちゃんでしたが、

先にアカデミー賞をとったことが報じられたので逆に少し心配していました。

エマちゃんって、ハリウッドのトップクラスの女優さんとは思えない変な顔を見せてくれる女優さんでw

そんなところが大好きやったんですが、

アカデミー賞を受賞した本作でもそんな表情が見れるシーンがあって思わずニコニコしちゃいました^^

 

 

(エマちゃんちっとも変ってない!) そう思うとテンション上がったし

それに加えて素晴らしいダンスや歌を披露してくれるんやから最高です!!!

 

 

そこにさらに大人の女性の表情まで加わったエマちゃんは正に最強!!!

 

女優として最高に旬な時にアカデミー賞をかっさらうのは運も持っている証拠。

 

『恋のゆくえ』でミシェル・ファイファーがアカデミー賞を逃したことをいまだに悔しく思っているボクの気持ちも少しは晴れたかもしれません。関係ないかw

 

 

そもそもボクはアカデミー賞とは相性が悪いんです。

あれほど愛された『E.T.』が作品賞をとれなかった時点でアカデミー賞は信頼してないし、

ミシェルがいまだに受賞してないのも信じられない。映画ファンの誰もが認める名優のアル・パチーノやポール・ニューマンだってさんざん受賞を逃してた。

作品賞をとった作品に限って、観たらピンとこないことの方が多いし、

もし本作が本当にw作品賞をとっていたら観に行く気が失せていたかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし、世紀のハプニングでいったん受賞したw作品賞を逃したことを知った時

(絶対観に行かなアカン!!)と思いましたね!

 

 

 

 

 

この映画に心血注いだプロデューサーは本当にガッカリしたでしょうが、

このあり得ないハプニングは永遠に語り草になるのは間違いないし、

それによってこの『ラ・ラ・ランド』は映画ファン以外の人たちの記憶にも残るはず。

 

 

 

いったんは手にしたと思った自身の主演作の作品賞を逃しても

『ムーンライト』に心から賛辞を贈るエマちゃん素晴らしいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画ファンに魔法をかけて✨最高の夢を見させてくれるこの映画は、

その魔法を知らず知らずのうちに自分自身にかけてたんですね✨✨^^

だから、『ラ・ラ・ランド』はある意味奇跡の一本です。

 

でも、その魔法は

映画館のスクリーンでしか かけてもらえないんです🎬✨✨✨