KINGKONG (2005)
現在公開中の『キングコング 髑髏島の巨神』を観て来ましたが、
先にピーター・ジャクソン監督のこちらを振り返っておきたいと思います。

ボクは長い映画が嫌いなので、3時間8分もある本作は映画館では見ませんでした。
予告も入れたら約3時間半
トイレが近い方なので;^^


このテの作品が大好きにもかかわらずスルーしたんですが、
後でDVDで見てメチャクチャ後悔しましたね~‥!!!(;°皿°)
188分もの長さを微塵も感じさせない〈世紀の傑作〉やったからです!!(≧∇≦)
コングが出てくるまで1時間くらいあるということを批判する人もいるみたいですが、
実はその序盤の部分も非常に面白い!!
いや、映画ファンの心の琴線に触れるのはむしろこの部分かもしれません!
売れない女優アン(ナオミ・ワッツ)と 次回作の製作が頓挫しかけている映画監督カール(ジャック・ブラック)との出会いから始まるストーリーは、
1930年代のニューヨークの劇場などの舞台造形の素晴らしさも相まって、
映画好きなら思わず引き込まれる物語と映像になっているんです。
ジェームズ・ニュートン・ハワ-ドによる音楽も素晴らしいので更に楽しめます♪
コングがいる髑髏💀島に向かう船には脚本家ジャック(エイドリアン・ブロディ)が同乗し、
アンとのロマンスを早くも予感させるし♡
キザな俳優バクスター(カイル・チャンドラー)がいきなり最高のコメディーリリーフぶりを発揮ww
船員の少年ジミー(ジェイミー・ベル)と、まるで親のようにジミーの面倒を見るベン(エヴァン・パーク)との関係も心にくるものがあって、
コング抜きでも、その登場人物たちのキャラクターと完璧な映像で観客を引き込む敏腕振りは
さすがピーター・ジャクソン監督(!!)といったところです

もちろん 真の主役 キング・コングが活躍する中盤以降は更に面白くなり、
もう そこからは〈ジェットコースター・ムービー〉状態!!!!
コングだけじゃなく、恐竜は出てくるわ、デカい虫までウヨウヨ出てくるわで



とくにムカデのシーンはトラウマ級の恐ろしさ



ここで アンを守るために3頭のティラノサウルスと死闘を繰り広げるコングの戦いっぷりに
胸が熱くなること必至!!!
(バトルが激し過ぎて

うまく画像拾えませんでしたw ^^ゞ)



惚れた女のためなら命懸け(!!!)
そんな‘男の心情’を怪獣が体現するんやから全男子狂喜乱舞間違いナシ!!!!(≧∇≦)
ココでなにも感じない男子がおったら病院行ったほうがいいです



凄まじい死闘の後では
まさに究極の‘美女と野獣’コンビであるアンとコングの心の交流が自然に見れるし、
そこには全てを超えたシンプルかつ最高の愛のカタチがあるんです。
‘惚れた女を守りたい’、そんな男の願望を体現するコングに胸が熱くなりながらも、
決して叶うことはない愛に胸が切なくなっていくんです。
スカル・アイランドに上陸するまでの序盤、島での大冒険、クライマックスのニューヨークと、
舞台が明確に分かれてメリハリがついているので、3時間強の長さを全く感じさせません!
ジョン・ギラーミン監督版ではあった ニューヨークへコングを運ぶシーンを入れなかったのも正解!
それによって、未開の地から大都会への場面展開に よりインパクトが増しました!
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで驚きのCG映像を見せたジャクソン監督は
本作ではそれを優に上回る完璧な映像世界を構築。
本作の製作から十年以上経ちましたが、その映像はいまだに最高峰!!!
CGばかりやとイマイチ熱くなれないボクでも、ここまで完璧な映像を見せつけられると
完全に作品世界に入り込んでいました!!
本来なら悪役のカールが、その 映画監督としての野心が理解できたから、ボクにはそんなに悪い奴には見えなかった。
だから本作には善悪の戦いなどは存在せず、人間のおごりを声高に批判することもない。
そこにはただ純粋な愛があるだけなのがよかった。
アンと同じように、コングも
ニューヨークの朝陽とスカル・アイランドの夕陽を重ねていたに違いない。
それは二人の一番美しい思い出でもある。
コングほど純粋でロマンティストな男もいないかもしれない。
「Beauty Killed the Beast」
コングは命懸けで、アンとの美しい思い出を大切にしたのかもしれません。