対テロアクションの最高傑作!!!『エグゼクティブ・デシジョン』 | 【映画とアイドル】

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EXECUTIVE DECISION (1996)

 

 

 

『ダイ・ハード』のヒット以来 数多くの対テロアクションの映画が作られましたが、

その中でも本作は最高傑作(!!)と言ってもいいほど、大好きな作品です!!

 

公開されてから丸二十年経ちましたが、今観ても全く色あせないどころか、

CGに頼らない本物のアクションと臨場感が、今観ると尚エキサイティングな傑作です!!!

 

しかも、旅客機を使ってアメリカ合衆国へ攻撃を仕掛けるというテロの手段が、

本作公開の五年後に起こった同時多発テロで現実のものとなってしまったので、

サスペンスの度合いが更に高まったといえます。

 

しかし、そこはハリウッド映画。

アクション映画に辣腕を振るうジョエル・シルバーが製作しているだけあって、

見事な娯楽アクションになっています!!

 

名編集マンとして有名なスチュアート・ベアードの初監督らしからぬ演出も素晴らしいです!!

 

 

 

 

 

 

 

本作の面白いところは、対テロ部隊の作戦に、陸軍情報部顧問(グラント=カート・ラッセル)が参加するところ。

それを促したのが特殊部隊を率いる大佐(トラヴィス=スティーブン・セガール)で、

グラントの情報にもとづいて決行した作戦が失敗に終わったトラヴィスが、

そのグラントを命がけの現場に同行させるところがポイント。

 

 

 

 

 

 

 

サラリーマンでもあることやけど、本部と現場の意識の違いや反目する気持ってあるんよね。

その ある種の対立関係をストーリーの軸に据えているのが実に面白い。

 

 

 

だから、隊員たちも最初は皮肉な目で見てたりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイジャックされた旅客機にステルス戦闘機をドッキングさせて、特殊部隊を機内に乗り込ませるという

映画ならではの展開が最高!!

しかも、初めて観た時は驚いたけど、その時に主役の一人のハズやったトラヴィスが死んでしまうという全く予想外の展開に!!!

 

 

絶対的な司令塔を失ったことによって、グラントを加えた特殊部隊のチームが

それぞれに意見を出し合いながら困難な作戦に挑む姿はスリリングで、

無敵のセガールがいなくなってしまったからこそ そのスリルが増幅されるというなんとも巧妙な展開に!!

 

 

 

 

カート・ラッセルはもちろん、残された特殊部隊の中でリーダー的な立場のラットを演じる

ジョン・レグイザモがいい!

 

 

爆弾処理を担う男を演じたオリバー・プラットもさすがにイイ味!

 

 

 

そして、本作の出演後にブレイクし、アカデミー賞主演女優賞を受賞、ボンドガールにまでなった

ハル・ベリー演じるスチュワーデスが勇敢なところも見もの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように本作は、絶対的なヒーローになるはずの男が早々に消えてしまうことによって、

いい意味でヒーロー不在の珍しいタイプのアクション映画になるんですが、

だからこそ個性豊かな登場人物たちのチームプレーが楽しめる仕掛け。

 

 

 

そして、はからずも過酷な現場に放り込まれたグラントが、その卓抜した分析力を発揮しつつ

だんだんヒーローになっていく姿にアクション映画ファンは胸が熱くなること必至!!

 

 

 

 

 

 

 

最初はいわゆるスーツ組のグラントにいい顔をしてなかった隊員たちが、

彼の適格な判断力を認めていく過程も見応えあり。

 

 

 

 

 

 

テロの映画は数あれど、自身の大義だけが目的で命がけでテロリズムを仕掛けてくる本作のようなテロリストが出てくる作品は実は珍しいと思うが、それだけに恐ろしさはひとしお。

そんな捨て身のテロリストが相手やから、

旅客機を撃墜するという【最終決断=Executive Decision】が大統領から下されるかもしれないという

展開もハラハラ度を高めます!!

 

しかし、本作はこのテの作品には珍しく 大統領が登場するシーンがないのが逆にいい。

 

旅客機を舞台にした作品の定番ともいえる、乗客たちのドラマ部分も皆無に等しく、

乗客はおろか、主役たちのバックボーンまでバッサリ排除してる潔さ!

普通こういうアプローチをとると‘ドラマ性に欠ける’という批判が必ず出るものですが、

本作に限ってそういう評を見たことがないのは、

そういう部分をあえてはしょった分、スリル・サスペンス・アクションがテンコ盛りで

正に息つくヒマもないから!!

登場人物の過去のドラマはなくても、極限の状態から生まれる信頼関係などの

現在進行形のドラマはさりげなく盛り上がるという何とも上手い仕掛け!

 

 

 

 

 

そんな熱い展開の中にもちょっとしたユーモアも常に忘れない

ジム・トーマス、ジョン・C・トーマスの脚本が素晴らしい!!

彼らは『プレデター』を創造したコンビだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅客機とF-14が並んで飛行するシーンが実写にしか見えない迫力が凄い!!!

これは現代の映画ではもう表現し得ない映像やと思う。

 

 

 

大量の神経ガスを積んだ旅客機を撃墜する態勢に入るF-14がスリリング!!

 

同時多発テロの時は、こういう政府の葛藤がなかったのかいまだに疑問が残る。

旅客機がミサイルと化した現実の映像を何回も見たあとでは、本作の設定は本当に恐ろしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本作は“テロとの戦いに勝つ”という一つの明確な目的のために、

様々な立場の人間が自然にひとつになっていくサマが実に気持ちいいです。

 

 

 

 

 

現場仕事に最初はビビッていたグラントがココぞ(!!)という時は、

自らが銃を持ってテロと対決しようとする姿がカッコイイ!!

しかし、これは無謀ではなく、自分がやった方がいいという分析官ならではの行動であるところもミソ。

 

爆弾処理のチームと、起爆装置を探すチームが分かれて作戦を遂行するから、

二重三重のスリルが常に展開して全く緊張感が途切れないのが見事!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな極限状態やからこそ、ひとつひとつのミッションをクリアーした時の達成感を

劇中の対テロチームと共感できて胸アツ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クライマックスはもちろん、ジャンボ機を無事に着陸させられるか?のハラハラな展開に!!

 

 

グラントが操縦するなんて無茶ですが、本作は基本娯楽アクションやし、

このクライマックスへの伏線もきっちり張ってるから素直にハラハラできる!!!

 

 

 

ミニチュアワークも今となっては胸アツ!!!

 

 

 

 

 

 

 

身動きがとれない設定ながらも、得意なエキスパート役を演じたジョー・モートンもよかった!

 

 

 

 

 

 

 

グラントに敬礼するラットのこのシーンが一番胸アツ!!!!!

 

 

 

 

これからはグラントの情報をもとにした任務は、ラットはさらに気合い入るやろうな!!

 

こういう信頼関係ってホンマ見てて気持ちイイ♪♪

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん最後は、今回の事件で出会った美女との恋を予感させて♡THE END!!

 

 

 

 

 

 

 

 

二十年前に映画館で興奮したアクション映画は、

今観るとさらに面白く、そして、色々な意味で さらに厚みを増した傑作になっていました!!!