GONE GIRL (2014)
デヴィッド・フィンチャー監督といえば『ファイト・クラブ』『ドラゴン・タトゥーの女』などの大傑作があり、
最も好きな監督さんの一人。 もう、【神】の領域ですよ!!!
現時点では最新作である本作も、華々しいフィルモグラフィーに負けない傑作にあってるんやから、
その一向に衰えない手腕は大したものやと思います。
『ファイト~』『ドラゴン~』は映画を観た後 原作を読んだら、原作も凄く楽しめて、かつ、
いかにフィンチャー監督が原作を上手く映像化していたかが分かったので、
小説も映画も両方楽しめました♫
本作も映画館で観た後すぐ原作を買って読み始めましたが、初めて途中で挫折…;^^
原作を書いたギリアン・フリンは映画の脚本も書いていて、そちらは素晴らしい出来で
原作ももちろん似たようなものなんですが、何故かノレなかった。
今回 DVDで二回目の鑑賞をして実感したのは、
フィンチャー監督の語り口の上手さですね!
初めて観た時は、その衝撃の展開でクギづけになりましたが👀
ネタを分かった上で観ても、2時間半という長さを全く感じさせない面白さ!!!
基本 どちらかというと地味な作品でありながら、フィンチャー監督の映像はやはり美しさがあって、
本作はこれ見よがしなところがないから尚更そのさりげない映像センスが光っています。
観客を引き込むストーリー展開と、それを活かすための編集も完璧。
同じ金出して映画館で映画観るなら、フィンチャー作品を選ぶべき(!!)と思うほどです^^
『ソーシャル・ネットワーク』はノレんかったけど…(小声w)
ネタが分かっててもドップリと入り込めたのは、
本作が描く恐怖が真に迫っているからです。
終盤は異常ともいえる展開になって、そこは正に映画的とも言えますが、
根底にある恐怖は実は、ボクら一般人でも分かる身近な恐怖なのです。
ほとんどのカップルがアツアツで♡始めるであろう新婚生活。
そして、おそらくほとんどの夫婦は時間の経過とともに冷めてくるのが普通やと思います。
それは一概に悪いことではありません。
他人同士が一緒に生活するわけですから、ケンカせずに過ごしているだけでも充分仲がいいと言えます。
しかし、出会いがドラマじみてたようなカップルほど その 現実とのギャップに戸惑うかもしれません。
結婚には生活が絡む、当然お金も絡む。そして、お互いの家族も絡む。
二人だけで付き合って楽しいデートを重ねていた時間とは明らかに違う月日が待っているんです。
もちろん 長年一緒にいることによる信頼感なり安心感、そして子供ができることの喜びなど、
結婚したからこその幸せも必ずあります。
しかし、基本欲深い人間は、不満な点ばかりに目がいってしまい、それを発端とした間違った行動が取り返しのつかない事態へと自分を追い込むことになる…。
結婚生活に一瞬でも不満を感じたことのある男性が観たら心底恐ろしい映画です。
そして、その恐怖はラストで頂点に達するのです…。
ネタバレのガッツリ日記は別の機会で^^