MAN OF STEEL (2013)
【『バットマンvsスーパーマン』に関するネタバレ含みます】
公開中の『バットマンvsスーパーマン』の前作にあたる本作。
やはり 振り返りたくなって、映画館で観て以来 約3年ぶりに観ました
本作もザック・スナイダー監督らしい素晴らしいビジュアルとアクション、
それに、クリストファー・ノーランが原案に関わっているので、
ドラマ性がグンとUPしたスーパーマンを楽しむことができます!
オリジナルのシリーズとは全く異なるクリプトン星のビジュアルにまず驚かされますが、
あえて模倣しなかったスナイダー監督の気合いを感じますね!
冒頭から迫力あるビジュアルとアクションで一気に引き込まれること間違いナシ!
この頃はすっかりオッサンになったイメージのラッセル・クロウですがw
本作の彼はまだまだカッコいい‘戦士ぶり’を見せてくれます!
地球に描写が移ってからも、いきなり迫力のある見せ場でさらに引き込まれます!
本作はアメコミ映画らしくない
美しい映像が堪能できるシーンが随所にあるのがスナイダー監督らしいところ!
まずは派手なビジュアルとアクションで観客を引き込んでおいて、
そこからドラマもしっかり描くという、観客を飽きさせない脚本の構成が上手いです!
スーパーマンの地球での育ての親を演じたケビン・コスナーがいい味を出してくれます!
だから、普通なら退屈になりがちな回想シーンもすごく心に染みる。
そして、愛しの♡エイミー・アダムズの登場でボクは完全に本作に引き込まれた、
というより のめり込みましたね!^^
ボクにとっては一番大好きなアメコミヒーローのヒロイン
ロイス・レイン役にエイミー・アダムズが起用された時点で、
本作が最高の作品になるのは容易に想像できました!
っつーか、エイミーがロイス役に決まったと知った時の興奮ときたら‥(≧▽≦)ww
スーパーマンが誕生するシーンも、荘厳なまでの映像美が圧巻!
『バットマンvsスーパーマン』のラストを連想したシーン。
本作は『B vs S』への伏線ととれるシーンがたくさんあるので、
両方観るとさらに楽しめます!
スナイダー監督とワーナー・ブラザースが、
DCコミックユニバースを見据えた作品作りをしているのがよく分かる。
ヒット性だけではなく作家性も重視して『ジャスティス・リーグ』にもスナイダー監督を起用する
ワーナーは偉い!
ここは『スーパーガール』を思い出して嬉しくなった^^
このシーンなんか完全にオリジナルのシリーズみたいで^^
独自のスタンスを貫きながらも、スナイダー監督のオリジナルへのさりげないリスペクトに
オリジナルのシリーズとブライアン・シンガー監督版が大好きなボクは嬉しくなりました!
スクールバスが橋のところで事故を起こすシーンもオリジナルを彷彿とさせましたね。
スーパーマンが‘異星人’として地球人に恐れられる存在でもあるという点をしっかり描けてるのが
本作が旧シリーズと違うところで、それがしっかり『バットマンvsスーパーマン』に繋がっていく。
最初聞いた時はキワモノ的・集客目当てにしか思えなかった『B vs S』が
本作のしっかりとしたドラマの上で成り立っている、いわば必然性のある作品であったことが分かります。
そんな息子を心配して、自らの命をも犠牲にする父親の姿に泣ける!
このシーンのコスナーは本当に素晴らしい!
本作一番の名シーンかもしれません!
この時の後悔の念が、彼を人助けをせずにはいられないヒーローにしたのかもしれない。
良い地球人の両親に巡り会えたおかげで、子供の頃から人助けするようなナイスガイやけどね^^
こういうシーンがいちいち美しい。スナイダー監督のこだわりが好き。
ダイアン・レインはボクが小・中学生の頃 日本でもすごく人気があってボクも好きやったから、
このキャスティングは嬉しかった!
『B vs S』にチラッと出てて(かわいい!)と思った女優さんも しっかり登場してたんですね^^
こういう細かいキャスティングまできっちり繋がってるのも嬉しいですね。
女優さんの名前知りたい(^^ゞ
公開前から、手錠をかけられているスーパーマンのビジュアルは話題を呼びましたが、
その時はややあざといと思ったそんなシーンも、『B vs S』への伏線であったことが分かります。
このシーンもすごく好き!!
本作におけるロイス・レインは、スーパーマンに助けられるばかりのヒロインではなく、
このビジュアルのように、スーパーマンと対等な位置付けなのがいい。
マーゴット・キダーが演じた勝気なロイスも楽しくて好きやったけど、
エイミーはとにかく美しい!! スーパーマンがスグ惚れるのも納得の最高のヒロインぶり☆☆☆
人類と宇宙の垣根を超えたかのような二人の確かな信頼関係に胸が熱くなるシーン多数!!
‘異星人による侵略モノ’としての要素がオリジナルより強くなっているのも本作の面白いところ!
ロイスまで宇宙船に乗り込み、クリプトン星人と対峙するという、
単なるヒロインの役回りを超えた活躍にワクワクします!!
SF的な細かい設定や、スナイダー監督らしいこだわったデザインも見もの。
役名も無さそうな役にもきっちり美人を起用しているところでも明らか!w
そんな女優さんのために、きっちり 見せ場も用意します^^
スーパーマンがすっ飛んで、ロイスを助けるシーンこそ本シリーズの真骨頂!!!
こんな男になりたかった…(^^ゞ
リアルな世界と異形なものの融合に目を見張るシーンもスナイダー監督らしい!!
母親のもとに現れたゾット将軍に怒りのアタック!!!
愛する人を守りたいという熱い想いは人間以上というか、
そもそも 人類の方が情に厚いかどうかなんて分からない。
その証拠に、常に無益な争いをしているのは人類の方じゃないか?
『スーパーマンⅡ 冒険篇』でも描かれた 超人vs超人ならではのマンガみたいなバトルが
スナイダー監督のスピード感溢れるアクション演出でパワーアップ!!!
オリジナルではサラ・ダグラスが印象的やった女戦士を演じたアンチュ・トラウェも美人!
冷酷なキャラの中にも、軍人魂を重んじる態度を見せるところがなかなか男前!!^^
逆に考えれば、共に戦わないと得られることがない信頼関係でもあるかもしれない。
すなわち、一般市民にはスーパーマンが人類の味方かどうかなんて分からないのかも?と、
『B vs S』を観た後では解釈できる部分でもある。
これから戦闘(!!)というシーンでも美しさにこだわる!
ミサイル発射のアングルや、このスクランブルは戦闘機萌え^^にはたまりません!!
絶体絶命の局面で男気全開のローレンス・フィシュバーンもたまらん!
『マトリックス レボリューション』での汚名?挽回か!!?(笑)
スナイダー監督は時おり映像をわざとボカして リアル感をアップさせているのが上手い!
完璧に‘マンガな’お話なのに、全編に渡ってリアル感を持続させる力技!!
やっぱり、ロイスの救出に向かってスーパーマンが飛ぶ姿が一番カッコイイ!!!
本作のゾッド将軍は単なる悪役ではなく、
クリプトンの再興を目指すという、彼なりの行動理由があるところがポイント。
地球人からしたら悪役以外の何者でもないが、クリプトン星人の立場からすれば救世主とも言える。
クリプトン星人としての迷いを振り払うように、目から光線を発するシーンは
激しいと同時に切なさもある。
それは、クリプトン星人カル=エルとしての自分を自ら天涯孤独にしてしまう行動でもあるから。
やっぱり こういうシーンがたまらん!!!
宇宙人と地球人のビッグカップルならではの会話ですww^^
この、一般市民の不安そうな表情も『B vs S』へと繋がるシーンとなります。
異星人=超人同士の激しい戦いで街がことごとく破壊され、
それによって命を落とす一般市民もいるのが現実。
その 二次災害的な犠牲から生まれた物語が『B vs S』なのです。
オリジナルでは名優テレンス・スタンプが
どこかエキセントリックかつクールに演じたゾッド将軍でしたが、
本作のマイケル・シャノンは直情型の熱い演技で新たなゾット像を作り上げて成功。
基本プロットはオリジナルに沿いながらも、何一つとして模倣していないからこその新たなる傑作が
本作【MAN OF STEEL】なのです!!
(こういうのが観たかったんや!)みたいな
スーパーマンならではの、人知を超越した超絶バトルが展開!!
バットマン=ブルース・ウェインが所有する人工衛星が戦いに巻き込まれる伏線も抜かりなし!
地球人の味方として戦ってくれたスーパーマンも、超能力を持った異星人であることに違いはないので、
アメリカ政府が監視しようとするのも、考えてみれば当然。
こういう流れは、マーベルコミックのヒーローたちにもあるのは『シビル・ウォー』の予告を見れば分かる。
『アベンジャーズ』で協調してから対立に入ったマーベルに対して、
最初に戦いから入って、次から協調しそうなスーパーマンとバットマンのDCコミックのヒーローたち。
『ジャスティス・リーグ』の製作が発表された時は、明らかに『アベンジャーズ』の後追いみたいでしたが、
今度はマーベル側もパクッてるように見えて面白い。
エンターテイメント性はディズニーのマーベルの方が高いけど、
ザック・スナイダー監督に託したワーナーのDCコミックのこれからの展開に期待が膨らみます。
本作がそのスタート作として十二分に意識してしっかりと作られているのが
今観返してみて分かったから!
やっぱり この女優さん チャーミング(*‘∀‘)
スナイダー版スーパーマンの本当の活躍はきっと『ジャスティス・リーグ』から!!(^_-)