先日、3月10日に、ショーン・コネリーやロジャー・ムーア時代の007の美術・セットの担当で有名だった
ケン・アダム氏が亡くなられました。
95歳だったということで大往生といえますね。ご冥福をお祈りいたします。
ボクが初めて映画館で観たボンド映画が『ムーンレイカー』で、
その次に映画館で観たのが『私を愛したスパイ』
順番が逆ですが、昔は名画座なる映画館があって、過去の作品を上映してくれてたんですよね。
小学生の時に映画館で観た007はこの二本だけなので、
アダム氏のセットは子供心に強烈に印象に残りましたね。
豪華なセットにゴージャスな美女たち。
昔のボンド映画の遊び心が今となっては懐かしいです。
シリアスなクレイグ=ボンドも大好きですけどね!
往年のボンド映画の悪玉には‘優雅さ’があって、
それはアジトのセット造形にも顕著に表れてましたね!
中庭的なある種の無駄スペースこそが、昔のボンド映画の醍醐味の象徴でもあるかもしれません。
今観ても、古さを感じさせない 洗練されたものがあります!
こういうシーンは今なら絶対CGで描きますが、昔は実際のセットを実際に可動させてました。
宇宙ステーションのセットもアダム氏らしく スケール感がありました!
ジョーズ(リチャード・キール)には小さいかもですが^^
考えたら、リチャード・キールさんも既に亡くなってるんですよね。
もう40年近くも経つから仕方ないですが、やはり寂しいです。
続いては『私を愛したスパイ』のセット↓
裏切り者をサメのプールに落として、その映像をモニターで眺める悪趣味さも007の悪玉らしい!
悪玉の部屋が水族館のような内装になっているところも‘らしい’ですね^^
ソファも普通には売ってなさそうなデザイン^^
昔のボンド映画ならではの巨大なセット!!
『トゥモロー・ネバー・ダイ』にも似たようなセットあったけど、スケール感はなかったもんなぁ~…。
半円状の座るところが、まるでイベントスペースみたいで面白い。
デカい地球儀を置いてるのは、誇大妄想狂の悪玉らしいですね^^
このシーンもすごく印象に残ってます!
二人だけで座るには長すぎるテーブルが(^^ゞ
二作で登場した悪役はリチャード・キール氏だけのはず。
本作で彼を殺さなかったのは今思えば英断でしたね^^
ケン・アダムさんならではのケレン味のあるセットには
ジョーズくらいインパクトのある悪役こそ似合います!!
悪玉が座ると、ちょっと〇〇〇みたいに見えたイスも(^^ゞ
ボンドガールが座ると陶器の質感が途端にセクシーになります!?^^
夢のあるセットを作り続けてくれた
ケン・アダム氏にあらためて感謝の気持ちです(^.^)/