MINDHUNTERS(2004)
プロファイリングという言葉を耳にするようになったのは、あの『羊たちの沈黙』あたりからでしょうか。
犯罪の特徴や性質を行動科学的に分析し、犯人を推論する犯罪捜査の手法、といったところでしょうか。
しかし、その プロファイリングの技術を犯罪者側が使ったとしたら―?
オヤジ世代直撃の?!キャスティングが憎い!^^
孤島で 一人 また一人と殺されていく展開は、
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせますが、
本作の面白いところは、
犯罪者を捜査する側の人間たちが
逆に犯罪者から罠を仕掛けられるところ―。
しかも、彼らが得意とするプロファイリング技術を殺人鬼も駆使し、
それによって巧妙な罠を仕掛けられたとしたら…。
最初の犠牲者を見て、ボクら観客も、映画の中の彼ら同様パニックに陥ります
次に誰が殺られるか 全く予想できない展開になるからです
時間にこだわる殺人鬼は、 次の殺人が何時に起こるかを予告してくる
だから、本作はつねにタイムリミットの緊迫感に溢れます
殺る側と殺られる側が
お互い プロファイリングで探り合うさまがスリリングです
『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』が有名なレニー・ハーリン監督は、
そのダイナミックな映像が評価されつつも、大雑把な監督と思われがちですが、
いい脚本を撮れば、実はストーリーの語り手としても上手い監督さん
本作は そんな彼のストーリーテラーぶりが冴えるサスペンスに仕上がっています
とは言っても、いかにもハーリン監督らしい
ゲゲッっていうシーンもあるのでお楽しみに
一番恐ろしいのは
仲間を信じられなくなることかも…